作れちゃう

5/30・31 実技講座 「一 く w 八 L ニ ?未知との遭遇 写真 曲げる 折る 破る くっつける かざす」

実技室プログラムのご案内です。
篠山紀信展の関連講座として、5月30・31日に実技講座 写真「一 く w 八 L ニ ?未知との遭遇」が開催されました。
今回の講師には静岡県出身の美術家、野沢裕さんをお招きし、それぞれ1日完結で実施しました。

写真の講座と言っても、風景や人物などの写真をキレイに撮るというものではなく、
講師の野沢さんの作品制作に基づいて、コラージュの手法を使って、 写真を折る、破る、くっつける、または風景にかざす、 などの方法で、”写真の写真”を撮影していきます。

講座のタイトルは「一 く w 八 L ニ ?未知との遭遇」。不思議なタイトルがついていますが、いったいどんな内容になるのか・どんな作品が出来上がったのか、1日の流れを追いながら見てみましょう。

 

まず最初は、野沢さんによるご自身の作品(写真・映像)や、影響を受けた作家の紹介です。
山下清に始まり、海外の現代美術の作家を何人も取り上げながら、
野沢さんの作品の雰囲気をつかんでいきました。

最初

そして、さっそく素材になる写真を撮りに出かけます。
普段撮らないような場所や角度から撮って、様々な要素のある写真を撮りました。
1日目は近くの芝生公園まで出かけて、2日目はロダン館を中心に撮影しました。

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お天気も良く、木陰が気持ち良い中でお話もはずみます。
今回は他県からも複数の方々が参加してくださいました!

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実技室に戻ってからは、要らない写真を写真同士を組み合わせ、イメージを膨らませます。

 

こんなにステキな写真が要らないの…?と、使うときにドキドキしてしまうものもありましたが、
容赦なく切ったり折ったり曲げたりしていきます。

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写真だけでなく、ヒモ・テープ・ストロー・鏡など、
実技室にある様々な素材を組み合わせてどんなイメージになるのか試してみます。

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実際に写真に撮ってみて、どんな感じのイメージになるのかデジタルカメラの画面でチェックします。
同じものでも、撮る角度や位置を変えて何枚も撮ってみます。
静かな実技室、皆さんの集中が伝わってきました。

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どんな作品が出来上がるか誰も制作前には全く予想できなかったため、参加者の方々には不安に思う方もいたと思いますが、 写真を組み合わせながら偶然生まれる、思いもよらないイメージに出会う楽しさを味わっているご様子でした。

制作の途中には、現在開催中の篠山紀信展を見に行きました。
今回の展示を担当されている学芸員の泰井さんによる作品のレクチャーを受けました。

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たっぷりと刺激を受けたあとに、また制作再開です!

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段々と形になっていきました。

プログラム終盤には撮った写真をラミネートして、作品を完成させます。
最後に、皆で出来上がった作品を囲みます。

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出来上がった作品は、講師の野沢さんも想像できなかったものばかり。
それぞれのやり方でコラージュされた作品は、どれも違う雰囲気を持っています。
ほんの一部ですが、完成作品を載せます。

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今回参加していただいた方々の中には、今回が現代美術が初体験の方や、普段から写真撮影をしている方もいて、 写真を素材として扱うことを新鮮に感じた方が多かったようです。
プログラム冒頭のお話を聞いて、作品制作がちょっと難しく感じた方もいたと思いますが、
実際にやってみて、楽しかった!という声が多数寄せられました。
自分が撮った写真を他の人に使ってもらうことで、意外な組み合わせに楽しさを感じた方もいたようです。
私自身も、自分の「なんとなく良い感じ」という感覚を追うことで、普段とは違った視点で写真と向き合えることができました。
こうやっていつもと違った視点で日常を見てみることで、生活にちょっとした楽しさが生まれるかもしれませんね。

実技室では、まだまだ他のプログラムも開催予定です。
実技室プログラム」のページも、ぜひご覧ください。