2014年06月10日(火) 美術館の独り言
県立美術館では、昨日、今年度2本目の企画展『没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖』展の
オープニングセレモニー及び内覧会が行われました。
開会式では、はじめに当館の芳賀館長からご挨拶があり、続いて本展覧会担当の南上席学芸員から
展覧会の概要と見どころについて説明がありました。式典には本展覧会に多くの下岡蓮杖の作品と
企画協力をいただいた東京都写真美術館の荒木副館長様にもご出席いただきました。
南上席学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。
オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長の先導により内覧会が行われました。今年は下岡蓮杖の
没後100年に当たり、蓮杖の写真を中心に絵画、工芸品、資料など約280点によって蓮杖の全貌を紹介
するものです。
第1展示室には、下岡蓮杖が絵師を目指して入門した狩野派作品の他、写真師・蓮杖の誕生に至る過程と蓮杖が撮影した初期の写真等を紹介しています。
第2展示室には、「写真師としての活躍」と題して、蓮杖が撮影した写真を紹介しています。
第3展示室には、鶏卵紙の他、鶏卵紙に手で彩色した写真も紹介されています。写真中心に写っている台形状のものは、写真ビューワーです。
第4展示室では、「写真師以降 ~ 第二期絵師時代 ~ 」と題して、センチュリーカメラ(参考出品)や蓮杖が描いた巨大なパノラマ画の複製バナーが展示されています。
第5展示室は、今回の展覧会唯一のガラスケース展示で、下岡蓮杖の描いた掛け軸等の作品を中心に
展示しています。
『 没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖 』展は、6月10日(火)から7月21日(月・祝)まで開催
しています。なお、今回は会期中に前期(6/10~6/29)と後期(7/1~7/21)で100点余の作品の
展示替えがあります。是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。