美術品こぼれ話

鳩の彫刻

ただいま開催中の百花繚乱展では、柳原義達《道標・鳩》が展示されています。

この鳩は、もともとは野外の彫刻プロムナードに設置されていました。その5羽いるうちの1羽なのです。ところが、ちょうど高さがいいのか、小さいお子さんがこの上に馬乗りになって遊ぶことが多くて、とうとう足の部分に亀裂が入って、折れそうになってしまいました。

そこで屋外展示をあきらめ、以降、治療(修復)のうえ、屋内で療養することになったのです。

仲間の鳩たちと別れてしまいましたが、元気を取り戻して、ときどき展示室に現れます。今は、同じ彫刻家が作ったお姉さんの像(《座る》 画面奥)が気になっているようです。