2012年04月26日(木) 美術館の独り言
来たる4月21日、22日に、ワークショップ「絵から音楽をつくろう!」を行いました。
両日合わせて21名の方にご参加いただきました。講師には、作曲家の野村誠さんをお招きし、カラーリミックス展に出品されている作品を楽譜に見立てて音楽を演奏する、という内容でした。
普段楽器を演奏する時は、五線譜に書かれた音符を見て音を出します。しかし今回は、絵や彫刻作品の形や線、描かれているものから音を出します。
音楽をつくるためには、音楽する作品をじっくり見る必要があります。一つの作品を30分程度、じっくりと見て音楽をつくっていきました。
伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》は、22日に参加していただいた方全員で音楽をつくりました。じっくりじっくり作品を見ていたら、作品の6分の1しか曲にできませんでしたが、かえってそれも魅力のひとつになったのかなと思います。
小人数に分かれての作曲も行いました。写真は、山本探川《宇津の山図屏風》で音楽をつくっている所です。小人数に分かれて作曲した後、全体での発表会も行いました。
今回のワークショップで、美術館の所蔵作品から11曲出来上がりました。ワークショップでの作曲を元に、講師の野村誠さんが簡単なピアノ曲の譜面を作成してくださいます。ゴールデンウイーク明け頃には、展示室内に配架する予定でいますので、「どんな曲ができたのかな?」「どの作品を曲にしたのかな?」と気になる方は、ぜひ展示室内で実際に楽譜を手に取ってみてください。
また、21日22日に来館されたお客様には、いつもよりもにぎやかな展示室でしたので、何かとご不便・ご迷惑をおかけしたことと思います。ワークショップをあたたかく見守っていただきありがとうございました。