作れちゃう

工作アトリエ「掛軸づくりに挑戦!」

実技室プログラムのご紹介です。今日は工作アトリエ「掛軸づくりに挑戦!」

講師には、静岡市内で文化財の修理・保存を扱っている株式会社墨仁堂さんに来ていただきました。

現在、静岡県立美術館で開催している「江戸絵画の楽園」展では、「日本のかたち」をテーマにしています。

今日はまず、墨仁堂の山口さんと当館学芸員の解説を聞きながら「江戸絵画の楽園」展を観覧。

装こう師と学芸員、それぞれの観点からお話が聞ける機会はなかなか貴重ではないでしょうか。

掛軸、屏風、画帖…。日本の美術品には様々な形がありますが、それぞれにその形になった合理的な理由があるんですね。

つい作品ばかりに目が行きがちですが、ぜひその仕立ても見てあげて下さい。とても凝ったものが多いんですよ。

今日はその中でも、掛軸をピックアップ。「江戸絵画の楽園」展の出品作の複製を素敵に仕立てちゃいます。

作品をより魅力的に見せるためには、どの布がいいかな?

と、布の組み合わせを真剣に選んでいる様子は、「まるで洋服のコーディネイトを考えているようだ…」(ボランティアさん談)

同じ作品でも、仕立てによって絵の表情が変わってきます。うーん、皆さんそれぞれ個性的。

今日は簡略化した内容でしたが、それでも作業が多くて大忙し。装こう師さんの技術ってすごいです。

(実際の掛軸作りは、正式な工程を踏むと三カ月もかかるとのこと!!)

しかし皆さん、とっても素敵な作品ができました♪

明日も引き続き、墨仁堂さんを講師にお迎えしての掛軸作りです!