2012年04月14日(土) 美術館の独り言
本日、4月14日(土)から、「静岡県立美術館収蔵名品選 カラーリミックス―若冲も現代アートも―」展がオープンしました。
今回は、「色」をテーマに、美術館の収蔵品をご紹介する展覧会になっています。油絵と屏風、シルクスクリーンと掛軸など、普段はほとんど隣り合って展示されることのない作品を並べています。作品の新たな魅力に気づくきっかけになればと思っています。
さて、今回のカラーリミックス展では、どのように展示作業が行われていたのか、ちょっと覗いてみましょう。
5室に展示してある、小松均《赤富士 上下》の展示の様子を見てみましょう。
この作品は二曲屏風になっていて、上に展示する大きなサイズのものと、下に展示する小さなサイズのものとに分かれています。まず、下に展示するものから壁に取り付けていきます。
作品の下側は金具で支えています。壁に取り付けられたL字型の金具の上に作品が乗っています。作品の上側も金具で壁に付けます。
次に上側を取り付けます。大きいので、下側より更に大変です。
作品の一番上を留めている金具は、とても高い位置にあるので、このようなタワーを使って作業をします。
無事展示ができました!
沢山の人の手があって、ようやく展示ができる、という作品も今回の展覧会ではたくさん出品されています。この機会に、そういった作品も楽しんでいただけたらと思います。