2011年09月11日(日) 美術館の独り言
学芸員の仕事は、さまざまです。今日は少し変わったお仕事を紹介します。
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バスガイドのアルバイトではありません。
これは友の会研修旅行のひとコマ。車中でレクチャーを行っているところです。
9月7日~8日、奈良への一泊旅行に随行しました。
皆さんの心がけがよかったせいで快晴!絶好の旅行日和でした。
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早朝静岡を出発し最初に訪れたのは、明日香の石舞台でした。見学の後、集合写真パチリ。
何故か東京のテレビ局が取材中で、この様子も撮影されてしまいました。
その後、高松塚の壁画館を見学、壁画について勉強した後、古墳をバックに…。
岡寺参拝のあと、ホテルにチェックイン。
さらに夕食前に、「奈良墨」についてのためになる勉強…。「にぎり墨」の制作体験もしました。
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翌朝は、まず奈良県立美術館で特別陳列「富本憲吉」。
見学前に学芸員の方にレクチャーいただきました。
こういうのも学芸員の仕事です。ありがとうございました。
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東大寺南大門近くの駐車場から、奈良国立博物館に移動中。鹿せんべいには目もくれず…。
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国立博物館のなら仏像館。
5人の解説ボランティアさんに案内され、
グループに分かれて見学。国宝・重要文化財の数々に感動!
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昼食の後、最後は興福寺。国宝館見学。阿修羅像にうっとりされる方も…。
その後、境内を自由に散策されました。お疲れさまでした。
天候にも恵まれ、また事故もなく見学を終了しました。
内容もすばらしく、参加された皆さんは満足されたのではと思いました。
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学芸員の仕事の中では、おいしい仕事でした。友の会の方と交流を深め、
また自分自身も楽しみ、リフレッシュできました。
友の会に入るとこんな旅行に参加可能です。皆さんも入会しませんか?
2011年08月30日(火) 美術館の独り言
学芸員の仕事には、さまざまなものがあります。
その中で今日は、作品の貸出について紹介します。
美術館や博物館では、作品の貸し借りをよく行っています。
今は、秋の展覧会に向けて、たくさんの美術館・博物館の学芸員が、
作品を借りに静岡までやってきます。
先日は、愛知県の某博物館の学芸員が、富士山の描かれた屏風を借りに来館されました。
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作品の貸出をするときは、まず作品の点検を行います。
作品を貸し出す時は、「貸出した時の状態で返却する」というのが大前提で す。
貸出をする側の学芸員と、借用する側の学芸員とで、作品の状態をチェックします。
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画面にシミは無いだろうか?キズは無いだろうか?と細かく確認をします。
返却時の状態と照らし合わせるために、メモを取ります。?
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点検が終わったら、業者さんに梱包してもらいます。
大画面の屏風ですが、折りたたむとこんなにコンパクトになります。
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長距離の移動に耐えられるよう、丁寧に包んでいきます。
?業者さんは、作品に合わせた箱をその場で作ります。
職人技!
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トラックに無事積み込まれるのを見届けたら、貸出の仕事はおしまいです。
お疲れ様でした!
普段はあまり皆さんと接する機会のない学芸員ですが、
少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。
2011年08月24日(水) 美術館の独り言
以前こちらのブログにも紹介した「夏のオーロラ」でおなじみ?!のあの光がまた登場しました!!みなさまには、何に見えますか??
レース?、くもの巣?、太陽?!
とにもかくにも、前回とは違う形にうきうき写真を撮ります♪
(皆さまのパソコンにも、もっときれいにお届けできていたら良いのですが・・・。)
写真を数枚撮り、しばし、うっとり眺め・・・☆
ところが、眺めていられたのもつかの間。
来館されていた業者さんの車が動くと、あっさり消えてしまいました・・・。
はかないなぁ。
夏から秋に季節は移っているようですし、もしかしたら最後の夏のおくりもの?
季節のおくりものは、これからも旬?!のうちにおすそ分けしていきますね☆
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