美術館の独り言

学芸員の仕事① 作品の貸出

学芸員の仕事には、さまざまなものがあります。

その中で今日は、作品の貸出について紹介します。

美術館や博物館では、作品の貸し借りをよく行っています。

今は、秋の展覧会に向けて、たくさんの美術館・博物館の学芸員が、

作品を借りに静岡までやってきます。

先日は、愛知県の某博物館の学芸員が、富士山の描かれた屏風を借りに来館されました。

作品の貸出をするときは、まず作品の点検を行います。

作品を貸し出す時は、「貸出した時の状態で返却する」というのが大前提で す。

貸出をする側の学芸員と、借用する側の学芸員とで、作品の状態をチェックします。

画面にシミは無いだろうか?キズは無いだろうか?と細かく確認をします。

返却時の状態と照らし合わせるために、メモを取ります。?

点検が終わったら、業者さんに梱包してもらいます。

大画面の屏風ですが、折りたたむとこんなにコンパクトになります。

長距離の移動に耐えられるよう、丁寧に包んでいきます。

?業者さんは、作品に合わせた箱をその場で作ります。

職人技!

トラックに無事積み込まれるのを見届けたら、貸出の仕事はおしまいです。

お疲れ様でした!

普段はあまり皆さんと接する機会のない学芸員ですが、

少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。