2011年08月30日(火) 美術館の独り言
学芸員の仕事には、さまざまなものがあります。
その中で今日は、作品の貸出について紹介します。
美術館や博物館では、作品の貸し借りをよく行っています。
今は、秋の展覧会に向けて、たくさんの美術館・博物館の学芸員が、
作品を借りに静岡までやってきます。
先日は、愛知県の某博物館の学芸員が、富士山の描かれた屏風を借りに来館されました。
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作品の貸出をするときは、まず作品の点検を行います。
作品を貸し出す時は、「貸出した時の状態で返却する」というのが大前提で す。
貸出をする側の学芸員と、借用する側の学芸員とで、作品の状態をチェックします。
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画面にシミは無いだろうか?キズは無いだろうか?と細かく確認をします。
返却時の状態と照らし合わせるために、メモを取ります。?
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点検が終わったら、業者さんに梱包してもらいます。
大画面の屏風ですが、折りたたむとこんなにコンパクトになります。
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長距離の移動に耐えられるよう、丁寧に包んでいきます。
?業者さんは、作品に合わせた箱をその場で作ります。
職人技!
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トラックに無事積み込まれるのを見届けたら、貸出の仕事はおしまいです。
お疲れ様でした!
普段はあまり皆さんと接する機会のない学芸員ですが、
少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。