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ちょこっと銅版画(その2)

本日も、ちょこっと銅版画体験を開催中です!連日ご参加くださる方もいらっしゃいまして、ご好評をいただいております。

今日は、1F実技室で体験していただいている「版づくり」から「刷り」までの、少し詳しい説明をさせていただきます。

今回体験していただいているのは、主に「エッチング」と呼ばれる技法です。

銅版画は銅の板に傷を刻んで版を作っていくのですが、硬い金属を削るのは大変ですよね。そこで生まれたのが、銅を溶かす腐食液を用いた作り方。

簡単に説明しますと、①銅板を防食剤(グランド)でうすーくコーティングする→②とがった道具でグランドを削るようにして、銅板の上に絵を描いていく→③銅板を腐食液の中に入れる…という手順を踏みます。

すると!グランドを削り取った部分だけが腐食液で溶け、そこに溝ができるのです。その溝にインクをすりこんで、プレス機で加圧して紙にうつし取るのが銅版画のエッチング技法です。

これだけだとイメージが沸かず「??」の方!15~30分ほどで体験していただけますので、ぜひ実技室へお越しください。

予約は不要、12日(日)までの毎日10:00~12:00、13:00~15:00に開催中です。2Fショップ横でもエンボス版刷りを実施していますので、お時間がありましたらぜひご体験下さい。(M.F)

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ちょこっと体験《銅版画》開催中!

<銅版画>ってご存知でしょうか?

木版画は小・中学校で経験された方も多いかと思いますが、銅版画はあまり馴染みがないですよね。

銅版画とは、銅の板に傷をつけ、その傷にインクを塗りこんでプレス機で刷り上げる版画技法のひとつです。

キズのつけ方にも様々な手法があり、鋭利な刃物で直接削るエングレーヴィングやドライポイントと呼ばれる直接技法や、エッチングやアクアチントなどといった腐食液を用いた間接技法があります。

…と、説明してしまうと、とても難しそうに聞こえてしまうかもしれませんが。

現在当館では、短時間で銅版画に挑戦していただける<ちょこっと体験講座>を実施しております!

2Fショップ横では、インクを使わずに凹凸で刷り上げるエンボス版を無料で体験していただけます。当館で用意した版を刷っていただくだけなので、こちらは5分でできます。

それではちょっと物足りない方は、1F実技室でもう少し本格的な体験もできます。こちらは小さな版作りからインクを使った刷り上げまで、最短で15分で体験していただけます。(こちらは100円いただきます)

銅板って興味があるけど、難しそうでちょっと手が出ない……。と、いう方はぜひ挑戦下さい!

本日7日(火)より12日(日)の間、毎日実施しております。午前の部は10:00~12:00、午後の部は13:00~15:00です。

お待ちしています!(M.F)

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《ART!》被災地から届いた糸

今年も<ART!>の準備が着々と進んでおります!

<ART!>とは、Teenagerの皆さんに企画・実行していただくワークショップです。

去年はロダン館に毛糸を蜘蛛の巣のように張り巡らせて、普段とは違う空間を演出していただきましたね。

 

 

 

 

 

 

(去年の様子)

今年演出するのは、館内の竹林空間。しかし今年の糸は、特別です。

 

今年の糸は、東日本大震災で被災された宮城県石巻市の商店から提供していただきました。

泥で汚れたその様子からは、津波被害の一端が垣間見えます。

石巻市から遠い静岡ですが、皆さんはこの汚れた糸を見て何を感じるでしょうか?

 

そして十代の皆さんは、この糸で何を繋いでくれるでしょうか?

 

 

 

 

 

<ART!>参加者は6月半ばから受付予定です。

近日中に正式な募集が出ますので、興味のある方は美術館のホームページから「教育普及・講座」の欄を時々チェックして下さいね。

ご参加、お待ちしています!

そして今回ご協力いただきました石巻の皆様に心より感謝申し上げ、一日も早い復旧をお祈りいたします。(M.F)

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県民ギャラリーBでは(完結編)

空中に「美術館」を出現させるプロジェクト「もの・ひと・はこ」。実に530名の方々にご参加いいただきました。皆さんが美術館コレクションの図版を選び、感想を書き、吊っていただくことによって、立派な「美術館」が、堂々、完成しました。

手前の「特別企画展示室」にはアーティスト集団「箱と人」メンバーの作品が、奥の「収蔵品展示室」には当館所蔵の佐伯祐三とモネ作品のレプリカが飾られました。右手奥は「ロダン館」で《地獄の門》バナーのまわりをロダン作品の図版が円形に取り囲んでいます。左手には急遽、糸を増やして増築した図書室があり、当館のコレクション図録が閲覧できます。(左手奥にさらに「講堂」を建て増しする構想もありましたが、時間切れとなりました。)

また、ところどころに「美術館にあるもの」と「美術館にいる人」がいくつか吊るされました。それらの最終回(オチ)が以下です。

最終日には、柚木康裕氏(静岡アートラウンジ実行委員)のギャラリートークも行われました。美術館のポテンシャルを引き出すには、「もの(美術作品)」「ひと(地域住民、館職員、学芸員、作家・・・)」「はこ(美術館、ギャラリー・・・)」の関連性が大切と、提言いただきました。(画面奥が柚木氏)?

このプロジェクトは、美術館がみなさんの力によって支えられていることを、目に見える形であらわすことになったのではないかと思います。ご参加いいただいた皆様、ご来場いただいた皆様、心より御礼申し上げます。そして、今後ともよろしくお願いいたします。

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ロダン館デッサン会

昨日、今日とロダン館ではデッサン会が開催されました。

参加者のみなさん、それぞれロダン作品と向き合っています。
「描く」ことは、さらに「見る」ことにつながります。

今日はカレーの市民が大人気でした。

いやいや、《ヴィクトリア・アンド・アルバートと呼ばれる女のトルソ》と《バスティアン=ルパージュ》も人気です。

太陽光が降り注ぐロダン館。あなたなら何を描いてみたいですか?
(N.S)