2014年12月17日(水) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
美術館の周りの木々も葉が随分落ちて、地面に枝の影がくっきりと映っています。
そんな風景の中、12月13日(土)、14日(日)の2日間、実技講座「自然素材で風景画」を行いました。
講師には東北芸術工科大学美術科教授で、日本内外で活躍されている末永敏明氏をお招きし、現在開催中の企画展「風景解剖学」展に関連して、風景画を描きました。
が、ただ描くだけじゃありません!
今回は描きたい風景の場所にある「石」や「枯葉などの植物」を持ち寄ってもらい、なんと絵具を作るところから体験していただきました。
原始時代のように?石を砕き、細かさの異なるふるいでふるい分けます。
昔の画家は絵を描く時間よりも絵具作りの時間のほうが長かったのではないかなど、興味深いお話を聞きながら、様々な色の絵具が作られていきました。
散歩で拾った石、庭の石、玄関の石などが微妙に色味の異なる色の粒に変化していく過程は面白く、ふるい分けた粒の大きさで色の濃さが変わるのも体験できました。
ちなみに、黒い石の場合、粒が大きいほうが黒っぽく、細かくなるにつれてだんだんと白っぽい灰色になっていきます!
既成の顔料とメディウム(膠/にかわ)を使って彩墨(さいぼく)やパステルを作ったり、紅葉した葉っぱを包丁でみじん切りにしたり、絵を描く材料作りで1日目は終了。2日目は作った材料を様々に組み合わせて、風景画を描きました。
それぞれの土地の自然にある素材で、それぞれの素晴らしい風景が描かれました。
皆さんありがとうございました!
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次回の実技講座は、切り絵アーティスト 福井利佐さんをお招きします。
タイトルは「能面meets自画像」。
どんな講座になるか、スタッフも楽しみにしております!
詳細は特設ページでご確認くださいね。