2014年11月27日(木) 美術館の独り言
このほど静岡県立美術館では、今年度5本目の企画展『風景解剖学ー古今東西、風景画のしくみ』展のオープニングセレモニー及び内覧会が行われました。
開会式では、はじめに当館の芳賀館長からご挨拶がありました。
芳賀館長からの挨拶に引き続き、本展覧会の担当である浦澤学芸員から展覧会の見どころについて説明がありました。浦澤学芸員は昨年度に静岡県立美術館に採用され、今回が自身が担当する初めての企画展となります。
浦澤学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。
オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長と浦澤学芸員の先導により内覧会が行われました。本展覧会は、当館の収蔵作品を中心に風景画を「人」「地面」「山」「建物」「道」「水」「空」等のパーツごとにテーマを設けて会場を構成し、風景表現のしくみの奥深さをご紹介する内容となっています。
第1展示室を入ってすぐには「プロローグ」と題して日本画と西洋画を並列して展示しています。
写真は、浦澤学芸員がそれぞれの風景画の表現方法の違いを紹介しているところです。
第2展示室では、これまで風景画の中で主役として描かれることの多い「山」について、大型の作品を中心に展示しています。
第3展示室では、風景画を構成していく中で重要なモチーフである「建築」をテーマとした作品が
展示されています。なお、第3展示室~第5展示室にかけては展示室の中央にも移動壁を使って
迷路のような構成になっています。
第5展示室~第6展示室のテーマは「水」。水は人や生き物の生命維持に欠かせないものであり、
これまで人間の重要な思索のテーマにもなってきた水をモチーフとした作品を多数ご紹介しています。
第7展示室には「空」をテーマに、雲や水平線、光と闇のコントラストなどの切り口で作品を展示
しています。なお、第7展示室は収蔵品展のみで入館されるお客様にもご観覧いただけます。
『風景解剖学ー古今東西、風景画のしくみ』展は、来年1月4日(日)まで開催しています。
是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。