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実技講座 屏風製作

今日も、株式会社 墨仁堂さんをお招きしての屏風製作の講座です。

蝶番付け、水干絵の具の溶き方、胡粉の溶き方、岩絵の具の溶き方、塗り方、金砂子の蒔き方などなど・・・

内容はかなり盛りだくさん!!

まずは蝶番付け。和紙の蝶番です。この蝶番がすごいのです。

両側に開閉ができるので、表も裏も絵を描いてたのしめます。蝶番は丈夫な紙、和紙でないとできません。

当館収蔵品の横山大観《群青富士》と狩野探幽《一ノ谷合戦・二度之懸図屏風》を下絵に色をのせていきます。

チューブから絵の具をだして使うののではなく、一色ずつにかわを混ぜて絵の具をつくることも皆さん楽しんでいました。小さな気遣いや、繊細な手作業が美しさや長く保存できるかどうかにつながります。

時間がかかることはなるべく短縮していく のではなく、時間をかけてじっくり絵と向き合う時間が日本画の魅力だなと感じました。墨仁堂さん、2日間ありがとうございました!  

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二曲一隻屏風を作る!

本日の実技室イベントは、?(株)墨仁堂様を講師にお招きしての屏風作り体験です!

墨仁堂様は、伝統的な技法を受け継いだ装こう分野専門の修理工房を市内に構えていらっしゃいます。

装こうとは…??主に紙や絹でできた文化財の保存修復の総称です。

昔ならではの技法で、木と和紙だけを使って組み立てていきます。

美術館で屏風作品の解説を見ると、「○曲○双」と書いてあるのを見たことがありませんか?これは屏風の枚数などを表しています。

ひとつのパネルを一扇と数え、それをつなげたもの一隻と数えていきます。屏風はふつうは二隻がセットになって「一双」とするのが定型なのですが、今日はひとつだけ作るので「一隻」と呼びます。なかなか難しいですね…。

 

今日の参加者は若い方がとても多く、とても明るい雰囲気でした。

最初は親子向けの講座を予定していたのですが、高校生・大学生の皆様にも多くご応募いただいたため、すこし本格的な講座になりました。若い皆さんに興味をもっていただけて、嬉しい限りです!

屏風を組み立てた後は、日本画の岩絵の具や金箔などを使って彩色しました。

日本画画材は扱いがとても複雑で、一色の絵の具をとくのにもすり潰したり、練ったり、叩いたり…。

盛りだくさんな内容でしたが皆さんとても集中して下さって、とても素晴らしい屏風が!

日本の伝統的な技法に親しんでいただけたでしょうか?

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実技室のスーパーマシーン!

今日は実技室の秘密の部屋にかくされたスーパーマシーンをご紹介したいと思います。

当館普及イベントの粘土開放日には欠かせない「土練機くん」です!!

粘土を練ったり、水と混ぜて使いやすい固さを調節する機械です。

実技室にある粘土は1トン。粘土開放日は1日3回練るので、多い日には3トン(!)もの粘土を力強く練って、筒状の綺麗な形で吐き出してくれる、実技室の強い味方です。

今日は定期点検のため中を解体してお掃除をしました。肉体派の職員、二人がかりの大仕事です。

実技室に寄贈されてからおよそ10年以上たっており、今も元気に動いて子供たちが使いやすい固さに練り直してくれる土練機くん。いつも感謝しています、ありがとう!!

大切に手入れをしながら使っていくと、愛情がわいてきます。

実技室にはその他たくさんの備品や道具がありますが、これからもこまめに手入れをして大切に扱っていかなければな~と感じました。

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ちょこっと木版 最終日!

今日はちょこっと木版画の最終日です!

10時に開館して早々、多くのお客様が来てくださいました。

大人からこどもまで(時には三歳児も!)気軽に楽しめるがちょこっと体験のいいところ。

「バレンをしっかりにぎって~!」人生で初の版画体験です。上着まで脱いでしまいました。

こちらは、製版から体験されたお客様。工夫しだいで、一版でも多色刷りができます。

こちらは、飼い猫(ポテチ)をモチーフに摺ったお客様の版画です。愛らしい・・・

時間をかけて彫った版を自宅でも摺るんだといって、大事に持ってかえられました。

あっという間に終わってしまったちょこっと体験ですが、体験しそびれた方、今年の年賀状、木版画でやってみたいわ~!という方、自宅でもできる版画をはじめたい!という方、まだまだ間に合います。是非今月の実技入門講座「木版画」にご参加ください。

先生が丁寧に木版画の基礎から教えてくださいます。詳細は実技室プログラムを御覧ください。

来週の実技室は、創作週間。楽しい創作の時間のはじまりです!

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ちょこっと木版 5日目!

ちょこっと木版5日目です!いよいよ明日が最終日です。

お天気が悪い中たくさん来て下さって大感謝です。特に今日は実技室で彫り体験までしてくださる方が大勢いらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木版画の魅力のひとつは、大人から子どもまで気軽に楽しめるところ。

材料や道具はホームセンターや文具店で手に入るものがほとんどです。彫刻刀も「小学生の時に買って、どこかにしまいっぱなしだわ…」なんて方も多いのではないでしょうか。

実技室では、水彩絵の具とでんぷん糊を使ったちょっと本格的な刷り体験をしています。しかし使う画材は一般的なものばかりなので、ぜひここで技を盗み、ご自宅でも挑戦されてはいかがでしょうか!?

手作り木版画での年賀状とか、素敵ですよね。…なんて、ちょっと気が早いでしょうか?