2016年09月19日(月) 美術館の独り言
実技室プログラムのご案内です。
9月19日(月祝)にわくわくアトリエ「御紋でござる!」が開催されました。
今回も講師には、切り絵アーティストの福井利佐さんにお越しいただきました。
実技講座は中学生以上の大人向けの内容でしたが、わくわくアトリエは小学生から大人まで、
親子で参加できるやさしい内容になっています。午前・午後と2回の開催でしたので、お好きな方の回に参加いただきました。
今回は、今開催中の「徳川の平和」にあわせて、江戸時代に流行した紋切の方法で
「平和」をテーマにして自分のマークのような作品をつくってみました。
紋切というのは、1枚の紙を何回か折って切って広げて文様をつくる方法で、
最初は紋切の仕組みをわかっていただくために、皆で花を作ったり、
思い通りの形ができるかどうか試作しました。
今回は小学校1年生のかたから参加してくれました。
カッターはもちろん、はさみもそれほど使った経験がない子も多いので、
試し切りに入る前に、最初に福井さんから丁寧に切り方を教えていただきました。
?切り終わってから広げたときに出た予想外な模様も面白かったりします。
4つ折りだけでなく、5つ折りで試してみたり、適当に切ってみたり…
作品に使えるかどうか試しながら、いざ本番へ!
2時間ちょっとという短時間でしたが、複数の作品を
完成させたかたもいらっしゃいました。
そして最後は、みんなで鑑賞会です。
こちらの講座でも、一人ずつ作品に込めた思いを簡単に説明していただきました。
今回「平和」をテーマにして、少し難しそうに思えましたが
皆さんそれぞれ自分にとっての平和や願いを、子どもたちなりに考えて、作品に表現してくれました。
つばめ・つる・かめといった縁起の良い動物をところどころ使った作品が多く見られました。
「なんとなく面白くて作っていたらできた!」という子もいて、素敵な文様ができていました。
きっと江戸時代の人もこうやって紋切を楽しんでいたのでしょうね。
大人に聞くと、小さいころ幼稚園などで紋切をされていた経験がある方もいました。
正方形の紙と切る道具があれば、これで家でも楽しめます。
他の種類の紙で試してみるのも良いかもしれません。
また家でもぜひ挑戦してみてくださいね。
☆ちょこっと体講座 日本画編のおしらせ☆
10月12日~10月16日に静岡県立美術館のエントランスでちょこっと体験という15分間の無料体験講座が行われます。
お申込み・参加料金は不要で、墨や箔の簡単な体験をしていただけます。
日本画が展示されている「徳川の平和」とあわせて、ぜひご参加ください♪
詳細はこちらをご覧ください。