カテゴリー: 作れちゃう

作れちゃう

10/23 ねんど開放日

実技室プログラムのお知らせです。

本日は月に一度のねんど開放日でした。
今月は、ハロウィーンが間近ということもあり、カボチャを制作されているご家族が多く見られました。

 

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他にはこんなに大きな作品も!

実技室にはたくさん粘土があるので、自分と同じくらいの大きさの作品が作れちゃいます。

こちらのご家族は、資料を見ながら制作されていました。

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こちらはすべり台。

粘土でボールを作って、上から転がします。

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こんなふうに、自分でゲームを作って遊ぶのも楽しいですね!

粘土といっても、いろんな遊び方があります。

どんなもの作ろうか、家で作戦を練ってみても良いかもしれません☆

 

 

【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約90名の方が並ばれました。
90名のうち80名までは10:00受付の回、残りの方には希望する回の整理券をお渡ししました。
11:00受付の回、13:45受付の回は定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は11/13(日)です。
受付方法等の詳細はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

たくさんのご参加をお待ちしております!

 

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10/1-2 実技講座・日本画「オリジナル学古図帖づくり ー古典図案を模写する-」

静岡県立美術館・実技室では、会期中の展覧会に合わせて、様々な教育普及プログラムが行われています。今回は、現在開催中の「徳川の平和-250年の美と叡智-」展に出品されている、狩野探幽による「学古図帖」(個人蔵)を題材に、日本画・模写の実技講座を実施しました。講師には、日本画家で当館創作週間のインストラクターを務める、日下文氏をお招きしました。

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狩野探幽による「学古図帖」(がっこずちょう)は、山水や花鳥、人物を描いた、古典的な表現が用いられた図柄が78図収められた、大変美しい画帖です。探幽といえば狩野派を代表する絵師ですが、「学古図帖」には、その探幽が、中国や日本の名画を再現した作品の数々が収められています。この講座では、折手本形式の台紙を作成した後、1人数点の図柄を模写して貼り付け、最終的に、「学古図帖」に倣ったオリジナルの画帖として仕上げることを目標としました。鑑賞に制作に、大変充実した2日間の様子をご紹介いたします。

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【 1日目・午前 】

はじめに、「徳川の平和」展担当の、野田麻美学芸員とともに、「学古図帖」を中心とした展覧会鑑賞を行いました。展示ケースに収められた、狩野探幽の「学古図帖」の近くには、これを基に作成したと見られる、後の年代の狩野派の絵師によるいくつかの画帖が並んでいます。今でこそ、欲しい画像があればインターネットで誰でも手に入れられ、複写まで出来てしまう世の中ですが、江戸時代の絵師にとって、中国から伝わる古の名画を知っていること、その図様を描けるということは、大変な名誉だったそうです。野田学芸員の熱い解説に耳を傾けておりますと、探幽が作成したこの一冊が、いかに重要で、貴重なものであるのかが伝わってきて、いつの間にか一般のお客様もその場を取り囲んでいました。

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展示室での鑑賞を終えた後、実技室内で「学古図帖」の高精細レプリカ(個人蔵)を鑑賞しました。展示室ではケースに入っているため、見開き1ページしか鑑賞することが出来ませんが(会期中ページが変わります)、講座では贅沢にも全78図について、野田学芸員による丁寧な解説付きで、蛇腹折りのページをめくる楽しさも味わっていただきました。

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【1日目・午後】

午後からは制作に取りかかり、まずは摸写した作品を貼り付けるための台紙を作りました。本物の「学古図帖」は、1ページずつ金箔貼りが施されており、両手で持つのも大変な大きさと厚みがあります。さすがに講座内でこれを再現するのは難しいため、「学古図帖」と同じ形式を持つ、蛇腹折りの「折手本」を参考に、A4サイズの台紙を制作していただきました。

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こちらで用意した数種類の裂(きれ)や和紙の中から好みのものを選択し、表紙や裏表紙に使用していただきました。皆さん、とても素敵なセンスで、趣味の良い取り合わせを選んで下さいました。

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折手本の形式は、書道のお手本帖や集画帖、身近なところでは御朱印帖として現在も用いられています。一度作り方を覚えてしまえば容易に制作出来るため、模写に限らず、写生帳やアルバム、スクラップブックといった、色々な用途に応用出来そうでした。

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オリジナル「学古図帖」の外側が完成しました。どなたも大きな失敗が無く、良い仕上がりになりました。

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画帖が出来上がったところで、ようやく本番です。はじめに、日下先生から「模写」に関する解説がありました。日本画における「模写」(もしゃ)とは、古典図案等をお手本に、その運筆を写し取る学習方法で、「模写」を通して、様式や技法、精神性の深い理解に及びました。現代は「模写」を学習に取り入れている美術学校は少ないのですが、狩野派はまさに、脈々と受け継がれる粉本模写により、日本絵画史上最大の画派を築き、幕府や諸大名に仕える「御用絵師」として活躍しました。

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今回は、「上げ写し」と呼ばれる技法に挑戦しました。模写する図案の上に薄美濃紙という透けるほど薄い和紙を重ね、本画の筆致を写し取っていきます。作者がどこから筆を入れたのかをよく考え、ひとつ写し終える度に和紙をめくり上げ本画を確認します。

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墨は濃淡の違うものを何種類か用意します。手には、墨を含ませた筆と、水を含ませた筆の2本を持ち、素早くぼかしながら、山水の風景を写し取っていきます。1日目は、全員同じ図案で模写の練習をして終えました。

【2日目】

2日目から、各々お好きな図柄を模写をしていただき、出来上がった方から、昨日作った台紙に貼り付けました。日本画の場合、切り貼りする工程においても独特のやり方があります。和紙を切る時は、「くいさき」という技法を用います。鋏でなく、和紙に細く水を引いてちぎります。このようにすると和紙の自然な風合いが残り、貼り合せた紙とも馴染むそうです。

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貼り付けには「生麩糊」(しょうふのり)を用います。裏打ち等にも用いられる糊ですが、生麩粉から糊を作るため、前日から準備が必要です。貼る時には糊刷毛を使い、しわにならないよう、2人がかりで貼り付けます。

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2日目は一日がかりで、図柄を写し、画帖への貼り込みを行いました。多い方は4~5点も模写の作品を完成させました。中には同じ図柄を2枚描き、自分の筆致と真剣に向き合っている方もいらっしゃいました。「探幽の線の潔さを真似ようとしても、模写であっても本当に難しい…」と言っていたのが印象的でした。

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最後に、皆さんの作品を並べ、発表会を行いました。表紙に用いた裂や和紙もところどこに見え、とても美しい仕上がりになりました。

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将軍に献上され、狩野派にとって家宝に匹敵する「学古図帖」を、本講座ご参加の皆さまが模写をしたという奇跡…。これは本当にすごいことです!この貴重な機会を得られたことで、数百年の時を越えて、「学古図帖」の存在価値や、粉本模写の大切さを感じ取ることが出来たように思います。手作りの画帖にはまだまだページがあります。これを機に、自分だけのオリジナル学古図帖を完成させていただけたら、これ以上の喜びはありません。

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9/25 ねんど開放日

実技室プログラムのご案内です。
本日は月に一度の「ねんど開放日」でした。長く続いていた雨もようやく上がり、朝からたくさんの親子がご参加下さいました。

今日の1回目の回(10:10~制作開始の回)は、定員の80名めいっぱいの人数で、下の写真のような状況です。実技室には、1トンほどの粘土があり、少量のものづくりとは違った感覚で、粘土遊びを体験することができます。どんな作品が作られているか、その様子をご紹介いたします。
日頃は一緒にものづくりをする機会の少ない、お父さんやお母さんと協力して、作りたいものを自由に制作していただいています。下の作品は、くまさんを真ん中に、きのこやお魚、お月見のお団子が…!秋の晩餐会がテーマのようですね。

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こちらの写真は、タコの形をした遊具??のようです。

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穴からボールを投げ入れると、向こう側に伸びた長い足の上をボールが転がります。なんて独創的なスタイル!

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こなふうに、欲しいもの、見たことの無いもの…何でも作れちゃうのが粘土の良いところです。「ねんど開放日」は、3歳以上のお子様であれば、どなたでもご参加いただけます。(ご家族、もしくは保護者同伴が基本となります)素敵な作品を作りに来てくださいね!

【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約90名の方が並ばれました。
90名のうち80名までは10:00受付の回、残りの方には希望する回の整理券をお渡ししました。
11:00受付の回、13:45受付の回は定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は10月23日(日)です。
受付方法等の詳細はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

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9/18 実技講座 切り絵「葵の御紋と平和のしるし」

実技室プログラムのご案内です。

9月18日に、実技講座の切り絵が行われました。
今回の講座では、現在企画展で開催中の 「徳川の平和」を鑑賞し、
江戸時代の作品やその雰囲気に触れていただいたあとに、 葵の御紋を
基にした切り絵の作品を「平和」をテーマにしてつくりました。
今回の切り絵講座も、切り絵アーティストの福井利佐さんにお越しいただきました。

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静岡県出身の福井さんは静岡市の徳川家康四百年記念事業でクリエイターとして選出され、
国内外問わず広く活動されています。
静岡にお住まいのかたはきっと徳川家康をテーマにしたポスターなど、
街でご覧になったことがあるのではないでしょうか。

こちらは福井さんが事前にご用意してくださった試作品です。
一富士二鷹三茄子という縁起の良いモチーフが、葵の御紋の形に構成されています。
茄子はこの辺りの名産である折戸茄子です。一般的な茄子よりも丸みのある形です。
今回の講座では、このように葵の御紋をシルエットにして作品を作ります。
それでは福井さんと一緒にどんな作品が出来上がったのか、当日の様子を見てみましょう!

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作品の構想を練る前に、まずはカッターで線に沿って紙を切る練習をしました。
普段使わないカッター、直線を切るだけでも力の入れ具合が難しいです。
怪我をしないように注意を払いながら、ゆっくり切っていきます。

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練習が終わったあとに、今開催中の「徳川の平和」を見に行きました。
展示を担当した野田麻美学芸員の解説とともに、吉祥のモチーフが描かれている作品や、
今回の展示の見どころなどおさえつつ、作品を通して江戸の空気に触れました。

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実技室に戻ってから、展示室で見た作品を思いだしながら構想を練ります。
あらかじめ構図を考えてきてくださった方も、展示を見て少し変化を
加えて、さらに良い作品を目指します。

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それぞれのモチーフが繋がっていなければ、バラバラになってしまうので、繋がる場所を確認しつつ、
途中で福井さんにアドバイスをいただきながらデザインを決定します。

 

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そして構図が決まったら、あとはケガに気をつけながらひたすら切ります。
時々作品を持ち上げて、裏返して見ると切れていない場所がわかります。
何回も確認しながらどんどん切って、作品を完成に近づけます。

さてどんな作品が完成したのか、一部をご紹介します!

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展示室で見た若冲の作品に出てくる動物や松の木などをモチーフに入れていただいたり、
「自分と平和」をテーマに作ってくださったかたもいらっしゃいました。

最後はみんなで鑑賞会です。
それぞれ作品に込めた思いを簡単にお話いただき、福井さんにもコメントをいただきました。

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それぞれの思いがしっかり込められた、素敵な作品に仕上がりました。
徳川の江戸時代と自分、一見何の関わりもありそうに見えないかもしれませんが、
みなさんそれぞれ繋がりを見つけていただけたようです。
縁起の良いものが表現されていますので、ぜひ家に飾って楽しんでくださいね!

次回募集予定の実技講座は、11月19日(土)20日(日)です。
次回開催予定の企画展「再発見!ニッポンの立体」の関連ワークショップとして立体作品の制作
をします。 詳細は10月中旬頃にHPや館内配架チラシ等でお知らせします。

 

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9/11 えのぐ開放日

実技室プログラムのご案内です。

本日は、月に一度のえのぐ開放日が開催されました。
お天気に恵まれ、屋外での実施となりました。
今年の十五夜は9月15日(木)ということで、今日のテーマは「十五夜」です。
いつものように、みんなで一緒に準備体操をしてから、身体を使って大きな丸を描いてから、お月様にしました。

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形を作ったあとに、手のスタンプで、月に模様をつけます。
離れて見ると、結構リアルに見えたり…☆

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そして、うさぎもあちらこちらに!
白いうさぎだけでなく、情熱的な赤いうさぎも登場しました。

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それぞれ楽しいお月様で会場がいっぱいになりました。

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【本日の受付状況】-------------------------------

本日は10:00受付の時点で、約180名ほどの方が並ばれました。
先着150名までの方は、午前の回に活動していただきました。
残りの方には、13:15受付の回の整理券をお配りしました。
13:15の回は定員内で活動しました。
次回のえのぐ開放日は、10月30日(日)です。今年度は次回で最後になります。
気温は段々と下がりますが、まだまだ日差しは強いですので
必ず、サンダル・帽子・タオル・飲み物をお持ちください。
受付方法の詳細はこちらをご覧ください。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

 

 

 

 

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