2012年05月16日(水) 美術館の独り言
カラーリミックス展に関連して行ったワークショップ「絵から音楽をつくろう!」で、参加者のみなさまに演奏していただいた美術館のコレクションたち。
ワークショップの講師をしていただいた野村誠さんが、ピアノ譜として書き起こしてくださいました!
それほど難しくないピアノ譜で、一曲が一枚に収まるようになっています。
ラインナップは以下の通り。
ピアノのための11の小品「静岡県立美術館」
1、赤富士 上下
2、龍山勝会・蘭亭曲水図屏風
3、群鶴図屏風
4、宇津の山図屏風
5、樹花鳥獣図屏風
6、サン=トロペ、グリモーの古城
7、鉛と亜鉛のスクエア
8、狭山9月
9、ルーアンのセーヌ川
10、小麦畑と赤い屋根の家
11、ポガニー嬢Ⅱ
静岡県立美術館の名品たちは、どのような音楽を奏でてくれたのでしょう?
カラーリミックス展の期間中、展示室内にて楽譜を配架していますので、ぜひお手に取ってみてください。
2012年05月06日(日) 美術館の独り言
本日、カラーリミックス展の特別講演会を開催いたしました。講師は明治学院大学教授の山下裕二先生。
伊藤若冲のお話を中心に、現代美術のお話もしていただきました。
熱心な若冲ファンのお客さまが多く、過去に色々な美術館で行われた若冲の展覧会に行ったことのある人がとても多かったです。
アメリカのワシントン・ナショナルギャラリーでは、“Colorful Realm: Japanese Bird-and-Flower Paintings by It? Jakuch? (1716?1800)”という展覧会が4月29日まで開催されていました。今回の「カラーリミックス」に通じ合うようなタイトルですね。山下先生はワシントンの若冲展にも行かれたようで、お土産話も聞かせていただきました。
さて、カラーリミックス展は明日展示替えを行います。今回展示替えを行う作品数はあまり多くないですが、歌川広重の浮世絵作品を一新するなど、新たな装いでみなさまをお出迎えしたいと思います。会期後半もフロアレクチャーやギャラリーツアーを数多く行っていきますので、どうぞお楽しみに。
2012年04月26日(木) 美術館の独り言
来たる4月21日、22日に、ワークショップ「絵から音楽をつくろう!」を行いました。
両日合わせて21名の方にご参加いただきました。講師には、作曲家の野村誠さんをお招きし、カラーリミックス展に出品されている作品を楽譜に見立てて音楽を演奏する、という内容でした。
普段楽器を演奏する時は、五線譜に書かれた音符を見て音を出します。しかし今回は、絵や彫刻作品の形や線、描かれているものから音を出します。
音楽をつくるためには、音楽する作品をじっくり見る必要があります。一つの作品を30分程度、じっくりと見て音楽をつくっていきました。
伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》は、22日に参加していただいた方全員で音楽をつくりました。じっくりじっくり作品を見ていたら、作品の6分の1しか曲にできませんでしたが、かえってそれも魅力のひとつになったのかなと思います。
小人数に分かれての作曲も行いました。写真は、山本探川《宇津の山図屏風》で音楽をつくっている所です。小人数に分かれて作曲した後、全体での発表会も行いました。
今回のワークショップで、美術館の所蔵作品から11曲出来上がりました。ワークショップでの作曲を元に、講師の野村誠さんが簡単なピアノ曲の譜面を作成してくださいます。ゴールデンウイーク明け頃には、展示室内に配架する予定でいますので、「どんな曲ができたのかな?」「どの作品を曲にしたのかな?」と気になる方は、ぜひ展示室内で実際に楽譜を手に取ってみてください。
また、21日22日に来館されたお客様には、いつもよりもにぎやかな展示室でしたので、何かとご不便・ご迷惑をおかけしたことと思います。ワークショップをあたたかく見守っていただきありがとうございました。
2012年04月20日(金) 美術館の独り言
春ですね、すみれにさくらに、しろつめくさに・・・、県立美術館の周りもにぎやかです。
毎日いろんな春を探していると、こんなものまで見つけました☆
はい!いつものです☆(過去ブログに3度登場しています!)
何度見つけても不思議です。。。
入り口から入った光がポスターに当たって壁に反射しているだけなのに。
毎回違う表情を見せてくれるこの謎の光、今回は何に見えましたか??
カミナリ?!かお?!星!?
となりで同じものを観ていても、違うものが見えているかもしれませんよね?
県立美術館では、「トークフリーデー」を始めました☆
実施日は、4月18日(水)~5月26日(土)の間の水曜日と土曜日!
展覧会場で作品を見ながら、作品の感動を共有したり、意見交換ができますよ!
ぜひこの機会に足をお運びください!
2012年04月18日(水) 美術館の独り言
今年度最初の展覧会、「カラーリミックス~若冲も現代アートも~」が始まりました!
そこでさて、まずはこちらをごらんください。何か気づきませんか?!
気づかれた方は県立美術館のリピーターさんですね☆実は制服が変わったのです!
新しい制服は明るいグレーと薄いピンクのストライプで、以前よりソフトな印象です☆
先週の14日の内覧会では、こんな新しい雰囲気でお客様をお迎えいたしました!
恒例ですが、ちょこっと内覧会の様子をのぞいてみましょう♪
テープカットには来賓の方をはじめ、主催者の他、セレモニー参加者の皆さまの中より宗さま(右から2番目)にも代表でご参加いただきました!
オープニング後は、当館館長の芳賀館長先導のもと、お客様を展示室にご案内☆
今回の企画展では、静岡県立美術館所蔵品の中より「色の効果」という視点から6つのテーマに再編集(リミックス)し、国や時代、ジャンルの異なる作品を意外かつ新鮮な取り合わせでご覧いただけます!!
第1章(色の饗宴)内には、当館でも人気の高い伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」も展示されています。やはり人だかりです!!
第6章(きらめく金)には・・・?!なにやら展示室のようすが!!
なぜこのようなつくりになっているのか・・・?ぜひご自分で体感しにいらしてください!
「カラーリミックス展」は5月27日(日)まで開催しています!