美術館の独り言

静岡県立美術館長 芳賀徹 大人気!!

10月24日(月)静岡大学教育学部附属静岡小学校4年生に会いに行きました目的は・・・被災地福島県いわき市立湯本第一小学校児童との交流を深めるため。

 当館は、学校の授業や活動を支援しようと、被災地のいくつかの小学校に絵具と画用紙などの画材を提供しました。湯本第一小学校もその一つ。津波や余震、放射能汚染と、重苦しい話題の渦中にあった子供達は、「希望に満ち溢れた世界」というテーマでたくさんの絵を描いて送ってくれました。一方、静岡大学教育学部附属静岡小学校4年生には、一足先に?「希望の門」のデザイン画を描いてもらっていました(夏の当館教育普及イベント、粘土で「希望の門」をつくろう!のもとにするため)。

両校の絵画は、当館に約1ヶ月展示したあと、湯本第一小学校児童の絵画返却時に、静岡小学校児童の絵画を同封(他、当館オリジナルエコバッグや県内児童がデザインしたTシャツなど同封)しました。

すると、湯本第一小学校から、静岡小学校児童絵画の返却にあわせて、手紙や作品展示風景などの写真が送られてきたのです!職員一同、すべての手紙に目を通し、再度、元気で純真な子供達の言葉に勇気付けられました。

 そんなやりとりがあった後、先日、静岡小学校の児童絵画作品とその手紙を、館長、副館長、担当者が手渡しにいったのです。

拍手で迎えてくれた子供達、「館長って偉い?」、「絵のこと、たくさん知ってる?」と興味津々・・・握手を求める子供まで・・・まるで芸能人!!(館長、満面の笑み)

館長が、いくつか手紙を朗読し、代表児童に手紙の束を渡したら、湯本第一小学校と静岡小学校が見えない糸でつながったような気がして、とてもすがすがしい気持ちになりました。

 こんな機会を与えてくれて、両校の子供達、先生達に感謝です。ありがとうございました。                                          M.S