2011年08月18日(木) 美術館の独り言
今日はエスパルスドリームプラザ(静岡市清水区)で、「古代エジプト文字で暗号をつくろう」のワークショップとロダン体操の最終日でした。
幼稚園くらいの子供達、ヒエログリフは鳥や人の体の部位の絵なのに、それが「文字のようにならんでいる・・・」って驚いてました。
「鳥は三種類いるよ。エジプトハゲワシは爪や頭が鋭いけど、ヒヨドリのヒナは丸くて羽が小さいね」と説明すると、見事に書き分けていく子供達・・・さすがです!!
この女性は、(株)ドリームプラザのFさん。ワークショップとロダン体操をやる機会を与えてくれた担当者です。
エジプト古代文字を石に彫る体験をしてもらいました。楽しそうに彫った後は、ファラオになりきってもらって記念撮影!
(Fさん、無理言ってすみませんでした)
最近は人気があって、愛知県の某美術館学芸員さんが視察にきたり、DVDを送って欲しいという団体さんがあったり・・・考案者の高橋唐子さんもかけつけてくれて、大盛り上がりの会場!!
彫刻写真を配したステージの様子は、まるでプレロダン館という感じです。
「永遠の精は・・・木の実をとるポーズ・・・」とそろって学習会?そして、音楽にあわせて体操を楽しみました。
ドリームプラザの皆様、お客様、本当にありがとうございました。 M.S
2011年08月10日(水) 美術館の独り言
学芸員資格を取るためには、博物館や美術館に実習に行かねばなりません。当館では、静岡出身または県内大学在学中で、かつ美術に関する研究をしている大学生に限って毎年受け入れており、今年は14名が実習に励んでいます。
学芸員の仕事が多岐にわたることを反映して、実習の内容も様々です。今日は、学芸員の仕事の基本である美術品の取り扱いを行ってもらいました。
←まずは、作品を取り扱う心構えなどを話します。
←ベテラン学芸員の、優しくも厳しい指導が飛びます。(この学芸員は、毎年毎年、実にもう26回も博物館実習の指導をしています。)
←マット装、額装の指導。作品保護はもちろんのこと、ガラスで手を切ったりしないように、真剣にやります。
←レプリカであっても、このサイズの作品は重いです。みんなで協力して、見栄え良く展示します。
明日は中学生の団体観覧の対応をしてもらいます。また明後日は子どもたちの粘土ワークショップに付き合ってもらいます。いろいろなことを体験しながら、学芸員の仕事に対する理解を深めていただければと思っています。
2011年08月07日(日) 美術館の独り言
・・・粘土開放日は、約110人のお客様が開館前に列を作って、受付をまっていらっしゃいました・・・「急がなきゃ・・・」スタッフは粘土や会場の準備に大忙し!
親子鑑賞講座は、午前・午後合計約20人の親子が参加。収蔵品展「親子で楽しむ美術館 近代日本画にみる線と面展」会場は、親子鑑賞講座を見守る大人の方の輪もできて、見かけはバナナの叩き売り状態に!!
そして、当館友の会主催の当館芳賀館長と高階氏の対談には、講堂のキャパぎりぎりのお客様が聴講に。大変な盛況ぶりで、お二人の個性あふれるお話に、お客様は夢中になっていらっしゃいました。
極めつけは、8月16日(火)から始まる「ART!」イベントに使用する糸類(これまでに被災した石巻市のキヌヤ笑店の方が、津波で商品にならなくなってしまった糸を順次送ってきてくれていました・・・本当にありがとうございます)の最終便が到着しました。同イベントの企画を担当する大学生達が早速送られてきた糸を確認。今日は「ART!」の企画者による最終打合せが、裏の方で行われていたのです。
段ボールをあけると、まだ少し海水のにおいがする糸は、メディアの報道と同等に、あるいはそれ以上に《大変なことが東北で起こったのだ》と私たちの五感に訴えかけてきました。
いろいろ盛りだくさんの静岡県立美術館でした。夕方には雨が降ってきて、しばしクールダウン・・・という感じの一日でした。 M.S
2011年08月05日(金) 美術館の独り言
夏ですね、みなさんお元気でお過ごしですか??
こちら静岡県立美術館の周辺では、まさに夏まっさかりです!
あまりの暑さに夏の予定を立てられない方、ふらっと静岡県立美術館に来ませんか?
美術館に続くけやき並木の木陰を歩くと、五感で夏を感じられますよ!!
木漏れ日が揺れるのを見て、
蝉の声のシャワーを耳がわんわんするほど聴いて、
時には大人も蝉の抜け殻を拾ったり、
夏の植物の力強い緑の空気を吸って・・・、
締めはもちろん甘いもの?!
夏らしいことをしながら味わうほうが、食欲の無い季節でも美味しく感じられるはず!!
さらに☆
美術館では、夏休みの子どもたちに向けて、たくさんのイベントを用意しています♪
プチおでかけだと思って、美術館に絵を観に来ながら、夏を味わってみてください♪
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2011年08月03日(水) 美術館の独り言
夏休みの時期、恒例のファミリー鑑賞会を開催しました!!
小学生とその家族が「親子で楽しむ美術館 近代日本画にみる線と面展」を、当館学 芸員とともに鑑賞!!隣で聞き耳を立てていた監視スタッフさんが「私たちにしてくれる展覧会の解説とはぜんぜん違っていて、楽しそうでしたね」というほど、子供達主体で会話をはずませ、会場に展示した絵具や筆に触れ、パズルに挑戦してもらいました。
「なんか暑くてボーっとしているみたい」、「疲れてるのかなあ」、「あ!足元に菊の花が描いてある」と、子供達は次々と発見したことや印象を言葉にして表現していきます。学芸員たじたじ・・・
ところで、お母さんやお祖父ちゃんは・・・「いつも何となく見ていたけど、こうして子供と会話をしたり、説明を聞いたりすると全く違った見方ができました。」と感想をいただきました。学芸員万歳!!
このファミリー鑑賞会は、昼食付き。鑑賞した後は、あらかじめ予約してある当館内レストラン「エスタ」に行って、おなか一杯ランチを食べる!!「たくさん話をしたら、お腹がすいた・・・」といっていた子供達は、満足できたかな?? M.S