2014年10月21日(火) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
10/18・19に、展覧会関連企画の実技講座「美少女を描いてみよう? ~in静岡」が開催されました。
講師には、今日本で最も注目されている若手アーティストの一人で、「美少女の美術史」展にも作品が出品されている、ob(おび)氏をお招きしました。
今回の講座は、美少女展にちなんで、静岡の美少女…富士山に逸話をもつ「コノハナサクヤヒメ」を描くといった内容で、obさんと一緒に展覧会を鑑賞した後、参加者の皆さんがそれぞれにイメージしたコノハナサクヤヒメを、桜の木の板に描写していただきました。
使用した桜の木の板は、一枚板を職人さんに丁寧に加工していただいたもので、参加者の皆さんには、手に触れて相性を確かめながら、自分だけの一枚を選んでいただきました。描写に入る前に、obさんから作品制作にまつわるお話を聞いたり、コノハナサクヤヒメの逸話を読んだり、木目をよく見て図柄を考えたり、色々な発想をもとに、自分の思い描くお姫様を具現化していきました。
さいごに、皆さんの描いたコノハナサクヤヒメ一同に並べ、自分のイメージや他の人のイメージについて、色々と話合いました。どのお姫様も、その人なりの美しさがあり、とても素敵でした。私の個人的な印象になりますが、男性の描いたものは、無垢、天真爛漫、明るいイメージが見られ、どこか、女性に求める理想像のようなものが反映されているように思われました。そして女性が描いたものは、儚さや美しさのなかにも、強さ、暗さ、怖さが現れているように感じられました。世の男性の皆さま、女性ってほんとうは凄いパワーを秘めていて、コワイんですよ…。
桜の木の板に描かれたコノハナサクヤヒメは、本当に神さまが宿っているように感じられました。いつまでも大切にしてくださいね。