2011年12月04日(日) 美術館の独り言
平成21年度から3回目となるこの研修会は、学校の先生や学芸員、教員志望学生やボランティアなどなど、多くの方の参加と御協力により開催することができました。
今回発表していただいた皆様((株)墨仁堂、浜松市美術館、東海道広重美術館、静岡市美術館、MOA美術館、佐野美術館、静岡大学教育学部付属静岡小学校)ありがとうございました。
平成21年度に開催した第1回の研修会では、当館の学校連携について紹介しました。昨年度第2回は、美術館との連携事例を県内の学校に紹介してもらいました。そして、第3回となる今回、テーマは二つ・・・(1)震災時の文化財レスキューの体験談をきき多くの方の努力で文化財が保護されていることを再認識する、(2)県内美術館に学校との連携等について事例発表してもらう、でした。
ねらいどおり「文化財の大切さを知る一人として、その保護については多くの人々に広め、時には協力してもらうことが重要」との感想をもらいました。
下の写真は東海道広重美術館の発表の様子。浮世絵の高精細レプリカを持参してくれて、先生方との情報交換が進んでいました。
学芸員と先生が二人で実践事例を発表してくれるブースもありました。深い連携ができている証です。
こんなふうに、美術館は学校やいろいろやところと連携しています。そして、それもどんどん進化していくだろう、と期待しています。珍しい取り組み、特殊な場所でしかできない取り組みも魅力的ですが、どこでもできて続けていける、それを静岡県版の連携として、広めていけたらいいのかなあ・・・と考えたりします。 M.S.
2011年12月01日(木) 美術館の独り言
今日は、小学生約90名が県立美術館で一日過ごしてくれました。
ずっと絵を見つめていたわけではありません・・・
まず、粘土教室!大量の粘土と、まるで格闘するかのように、体全体を使って広いスペースに全員で雪だるまなど冬の風景を作っていきました。
続いて、絵画の鑑賞。「あれ?洗濯している人がいるよ・・・」発見したことをつぶやきます。すると「よく見つけたね。隣の絵と比べてみよう」とファシリテーターが発展させ、どんどん言葉が出てきます。
今度はロダン館でクイズです。ロダン館に隠されている7つのなぞを解け!さあロダン館の探検だ!みんなそれぞれ見つけていく答えの中に、鑑賞のポイントがある?!
昼食をはさんで、こんな過ごし方をしてくれた皆さん、お疲れ様でした。でも、「楽しかった」と感想を言ってくれて、ありがとう。
「ぜひ、お家の方と、また来てね」、「は~い」と手をふる子供達。今夜は、各家庭で、どんな話をしているのか、聞いてみたい・・・スタッフの思いです。 M.S.
25日の金曜日、当館の学芸員はある文明展の記者発表会に参加し、戦利品?!を持って帰ってきてくれました。こちらを見て、どの国の文明展か分かりますか??
これだけではまだ分かりませんね。。。、一つずつ見てみましょう!!
?↓ まずは、布のバックに近寄って・・・☆
↑ 織りがきれいな布のバックの留め具に注目!かわいらしい動物が彫られています!留め具の素材も、木でもプラスチックでもない様子、ふんふん。。。さて次は?
↑ キーホルダーの、丸い飾りに注目です!!赤と黒のてんとう虫のようなこちら!ご存知の方、いませんか?ある国では、この「豆」を幸運のお守りとしてアクセサリーなどに加工しているんです!どうですか?次が最後のヒントですよ!!
はいっ!ばっちりですね!!正解は「ペルー」!
よく見ると、文字の他にも、「P」の隣にはナスカの地上絵のイラストが入っていますよ☆
さてさて、クイズ形式にしてみましたが、お楽しみいただけましたか?来年の11月に、「マチュピチュ『発見』100年 インカ帝国展」が静岡にやってくるんです♪
まず東京の国立科学博物館を皮切りに、静岡にもやってきます☆まだ1年先のことですが、どうぞお楽しみにお待ちくださいね☆
2011年11月20日(日) 美術館の独り言
昨日の雨が嘘のように、お天気に恵まれた日曜日になりました。
さて、本日は、静岡県立美術館のボランティア「草薙ツアーグループ」のお茶会の日でした。展覧会担当の学芸員と一緒に京博展を見て回り、その後美術館のプロムナードの茶畑で採れたお茶を入れて飲む、という企画です。
京博展担当の学芸員から、参加されたお客様に、まずはご挨拶。そして展覧会会場を解説しながら回ります。担当学芸員も熱心に解説していたので、ちょっと予定時間をオーバーしてしまったのでした。
展覧会鑑賞後は、お待ちかねのお茶の時間です。ボランティアさんから、おいしいお茶の入れ方を伝授してもらいました!
ボランティアさんから、草薙ツアーグループの活動内容についてのお話もありました。美術館に対する熱い思いを語ってくださって、感動です!普段あまりお客様の前に姿を見せることのない学芸員ですが、こういったところで皆様との距離を縮めていけたらなあと思います。
お茶会を通して、美術館は多くの人に支えられていることを実感しました。これからも、地域のみなさまに愛される美術館を目指していきたいと思います。