カテゴリー: 美術館の独り言

美術館の独り言

「アニマルワールド」展の来館者数が1万人を達成しました!

県立美術館では、7月29日に開幕した「アニマルワールドー美術のなかのどうぶつたち」展の来館者数が、本日、1万人を達成しました。見事1万人目の来館者となられたのは、静岡市葵区からお越しの鈴木様ご家族です。

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これを記念し、同日15:00から記念セレモニーが行われ、1万人目の来館者となられた鈴木様ご家族のうち、のど香さんに当館の坂田副館長より花束が贈呈されました。

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続いてご主人の鈴木様には、本展図録と次回開催の『美少女の美術史』展の招待状が贈呈されました。

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今回、本展の1万人目になられました鈴木様、本当におめでとうございました。これからも是非、県立美術館にお越しください。

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『アニマルワールドー美術のなかのどうぶつたち』展が始まりました!

県立美術館では、本日、今年度3本目の企画展『アニマルワールドー美術のなかのどうぶつたち』展のオープニングセレモニー及び内覧会が行われました。

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開会式では、当館の芳賀館長と静岡朝日テレビの鈴置常務取締役からご挨拶があり、続いて本展覧会の担当である福士主任学芸員から、展覧会の概要と見どころについて説明がありました。

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福士主任学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。

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オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長と福士主任学芸員の先導により、内覧会が行われました。今回は、江戸時代に描かれた作品を中心に当館所蔵の12点に加え、個人蔵の初公開作品を含む動物絵画全71点を紹介しています。

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第1・第2展示室には、『第1章 いきもの大集合ーたのしいどうぶつ絵画の世界』と題して伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」をはじめ、にぎやかな作品を紹介しています。

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第3展示室には、『第2章 身近ないきものたちーくらしとのかかわり』と題して人に身近な動物たちが描かれた作品を紹介しています。

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第4展示室には、長沢芦雪≪人物花鳥図巻≫も展示されています。この絵巻物は今回の展覧会の準備中に発見されたもので、今回の展覧会が初公開となります。

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第5展示室には、『第4章 どうしてこのいきもの?-描かれるには意味がある』と題して、文学的・宗教的な意味を持った作品などが紹介されています。

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第6展示室には、『第5章 ハッピーアニマルー吉祥画の世界』と題して、静岡県ゆかりの下岡蓮杖や徳川慶喜公の描いた作品も展示しています。
『アニマルワールドー美術のなかのどうぶつたち』展は、本日から9月7日(日)まで開催しています。是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。

 

 

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『渡辺鳳代賀(箏・三弦)ミニコンサート』を開催しました!

県立美術館では、6月10日から開催している「下岡蓮杖」展の関連企画として、本日の14時から、
「渡辺鳳代賀(箏・三弦)ミニコンサート」を開催しました。

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今回の演奏会は、展示室内で下岡蓮杖の時代の音楽を聴きながら作品をご鑑賞いただくものです。
演奏は、箏と三弦が渡辺鳳代賀さん(写真左側)、助演は青木康晴さん(尺八)(写真右側)に
お願いしました。

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第5展示室で行われたミニコンサートの生演奏には、大勢のお客様にお越しいただきました。

 

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ミニコンサートの生演奏曲は全4曲。約1時間の演奏時間でしたが、皆さん、熱心に聴き入って
いました。

 

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生演奏は、箏や三弦、尺八などの楽器のほかに唄も交えて行われ、明治から昭和にかけての
下岡蓮杖の時代の音楽を楽しめるひと時となりました。渡辺鳳代賀さん、青木康晴さん、
素敵な演奏をありがとうございました。

 

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「没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖」展、今週末のイベントのご案内です。

6月最後の週末、日本写真の開祖の一人である下岡蓮杖をもっと知るためのイベントを2つ開催します。

28日は、東京大学の木下直之教授による特別講演会です。木下教授のご専門は実に幅広く、西洋美術史、日本近代美術史、そして幕末期から明治期にかけてのさまざまな文化現象にまで及びます。本展で複製バナーを展示している、下岡蓮杖制作の大戦争パノラマ画(靖国神社就遊館蔵)をいち早く研究された方でもあります。木下教授の信条は、自分の考えや研究の面白さが他人に伝わるようにすることだそうです。蓮杖を含む浅草奥山の奇人変人たちや当時の見世物、そして戦争パノラマ画のお話など、ここでしか聞けないことが沢山出てきそうです。本展と関連のある木下教授のご著書を紹介しておきます。

 

『美術という見世物~油絵茶屋の時代』平凡社、1993

『写真画論~写真と絵画の結婚』(岩波近代日本の美術4)岩波書店、1996

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さて、29日は東京都写真美術館学芸員の三井圭司氏による美術講座です。三井氏は本展の企画者で、日本の古写真研究者として知られています。一見現代の若者(?)ですが、情熱とガッツで苦難を乗り切る姿勢は、まさにご自身の研究対象である幕末の侍を彷彿(ほうふつ)とさせます。昔の写真技法は、現代の我々からは想像もつかないものがあります。三井氏の美術講座は、展示室で蓮杖の作品について解説していただくとともに、スライドをお見せしながら写真史や蓮杖の時代の写真技法について説明していただくという、豪華二段構えとなっています。

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28日の特別講演会、29日の美術講座、どちらもお見逃しなく!

 

特別講演会「浅草の奇人変人、下岡蓮杖のこと」

6月28日(土)午後2時~3時30分

講師 : 木下直之氏(東京大学教授、文化資源学)

会場 : 当館講座室(定員60名)

 

美術講座「下岡蓮杖の写真と技術」

6月29日(日)午後2時~3時30分

講師 : 三井圭司氏(東京都写真美術館学芸員、本展企画者)

会場 : 当館展示室、講座室

*申込不要、展示室での聴講は本展入場券が必要です。

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『没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖』展が始まりました!

県立美術館では、昨日、今年度2本目の企画展『没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖』展の
オープニングセレモニー及び内覧会が行われました。

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開会式では、はじめに当館の芳賀館長からご挨拶があり、続いて本展覧会担当の南上席学芸員から
展覧会の概要と見どころについて説明がありました。式典には本展覧会に多くの下岡蓮杖の作品と
企画協力をいただいた東京都写真美術館の荒木副館長様にもご出席いただきました。

 

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南上席学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。

 

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オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長の先導により内覧会が行われました。今年は下岡蓮杖の
没後100年に当たり、蓮杖の写真を中心に絵画、工芸品、資料など約280点によって蓮杖の全貌を紹介
するものです。

 

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第1展示室には、下岡蓮杖が絵師を目指して入門した狩野派作品の他、写真師・蓮杖の誕生に至る過程と蓮杖が撮影した初期の写真等を紹介しています。

 

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第2展示室には、「写真師としての活躍」と題して、蓮杖が撮影した写真を紹介しています。

 

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第3展示室には、鶏卵紙の他、鶏卵紙に手で彩色した写真も紹介されています。写真中心に写っている台形状のものは、写真ビューワーです。

 

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第4展示室では、「写真師以降 ~ 第二期絵師時代 ~ 」と題して、センチュリーカメラ(参考出品)や蓮杖が描いた巨大なパノラマ画の複製バナーが展示されています。

 

 

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第5展示室は、今回の展覧会唯一のガラスケース展示で、下岡蓮杖の描いた掛け軸等の作品を中心に
展示しています。

『 没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖 』展は、6月10日(火)から7月21日(月・祝)まで開催
しています。なお、今回は会期中に前期(6/10~6/29)と後期(7/1~7/21)で100点余の作品の
展示替えがあります。是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。