作れちゃう

日本画入門講座「板絵」

実技室プログラムのご案内です。

3月17、20日は現在開催中の「維新の洋画家 川村清雄」展関連イベントとして、
実技室入門講座「板絵」を開催しました。

講師には、日本画家の日下文さんに来ていただきました。

今回のテーマは「四季をめでる 春を寿ぐ」

参加者の皆さんには、「季節を感じるもの」をモチーフに制作をしていただきました。

と、制作に入るその前に。皆さん揃って川村清雄展の鑑賞。担当学芸員のレクチャー付きでした!

川村清雄は、日本人で最も早い時期に海外で洋画技法の勉強をした画家です。
しかし同時に、「日本的な美しさ」を追求し続けた画家でもあります。

「和」と「洋」が入り混じった明治という激動の時代に生きた川村清雄の作品から、
「日本画」を考えます。

鑑賞が終わったら、早速制作に突入!
…と、いきたいところですが。日本画はなかなかそう簡単にいきません。

日本画の絵の具はとても手間がかかります。
粉状の絵の具を、接着剤である膠(にかわ)と、よく練り合わせないといけないのです。
一色一色、丁寧に丁寧に練り合わせていきます。
しかし手間をかけた分だけ、制作に向けて気持ちが入っていきます。

日本画は通常和紙や絹に描くことが多いのですが、今回は細長い板に描きました。
木目の風合いを生かしつつ、細長い画面にどのような構図でモチーフを入れるかがポイントです。

日本画の画材の性質、歴史的背景、構図の取り方…などなど。
大変盛りだくさんな内容でしたが、皆さんとても完成度の高い作品ができました!

皆さん、2日間お疲れさまでした。