カテゴリー: 美術館の独り言

美術館の独り言

『つながるくさなぎ・冬フェス』に出展しました!

去る12月14日(日)に開催された『つながるくさなぎ・冬フェス』に静岡県立美術館ブースを出展しました。県美ブースでは、現在開催中の「風景解剖学」展の紹介とエコバックへのシルクスクリーン体験を実施しました。

 

写真はスタッフがテント張りや飾り付け、シルクスクリーンで使用する道具等の準備を行っている
ところです。

 

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シルクスクリーンの図柄は、①石田哲也《飛べなくなった人》、②ロダン《考える人》、③歌川広重《東海道五十三次 丸子宿》、④池大雅《龍山勝会・蘭亭曲水図:右隻》の4種類で、それぞれに赤色と緑色があるため、合計8種類をご用意しました。

 

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10時の冬フェス開始と同時に早速、お客様が来てくれました。写真はスタッフからシルクスクリーンの説明を受け、自分の好きな図柄と色を選んでいるところです。

 

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小さなお子様もたくさん来てくれました。みなさん、スタッフのアドバイスを聞いて真剣な表情で挑戦していました。刷り上がったエコバックはインクの乾燥後にお持ち帰りいただきました。

 

シルクスクリーンは子供だけでなく大人にも大人気でした。上手くインクが付かない時は、インクを
足して再度チャレンジします。午後には順番待ちの列が出来てスタッフが休む間もないほどの盛況振りでした。

 

冷たい風が吹く寒い一日でしたが、お客様には大変好評で用意した150枚のエコバックが早々と
なくなってしまいました。ご来場された皆様ありがとうございました。この次は是非、県立美術館の
展覧会等にもお越しくださいね!

美術館の独り言

『風景解剖学ー古今東西、風景画のしくみ』展が始まりました!

このほど静岡県立美術館では、今年度5本目の企画展『風景解剖学ー古今東西、風景画のしくみ』展のオープニングセレモニー及び内覧会が行われました。

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開会式では、はじめに当館の芳賀館長からご挨拶がありました。

 

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芳賀館長からの挨拶に引き続き、本展覧会の担当である浦澤学芸員から展覧会の見どころについて説明がありました。浦澤学芸員は昨年度に静岡県立美術館に採用され、今回が自身が担当する初めての企画展となります。

 

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浦澤学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。

 

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オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長と浦澤学芸員の先導により内覧会が行われました。本展覧会は、当館の収蔵作品を中心に風景画を「人」「地面」「山」「建物」「道」「水」「空」等のパーツごとにテーマを設けて会場を構成し、風景表現のしくみの奥深さをご紹介する内容となっています。

 

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第1展示室を入ってすぐには「プロローグ」と題して日本画と西洋画を並列して展示しています。
写真は、浦澤学芸員がそれぞれの風景画の表現方法の違いを紹介しているところです。

 

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第2展示室では、これまで風景画の中で主役として描かれることの多い「山」について、大型の作品を中心に展示しています。

 

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第3展示室では、風景画を構成していく中で重要なモチーフである「建築」をテーマとした作品が
展示されています。なお、第3展示室~第5展示室にかけては展示室の中央にも移動壁を使って
迷路のような構成になっています。

 

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第5展示室~第6展示室のテーマは「水」。水は人や生き物の生命維持に欠かせないものであり、
これまで人間の重要な思索のテーマにもなってきた水をモチーフとした作品を多数ご紹介しています。

 

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第7展示室には「空」をテーマに、雲や水平線、光と闇のコントラストなどの切り口で作品を展示
しています。なお、第7展示室は収蔵品展のみで入館されるお客様にもご観覧いただけます。

 

『風景解剖学ー古今東西、風景画のしくみ』展は、来年1月4日(日)まで開催しています。
是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。

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美少女フィギュア♪

現在、県立美術館で開催中の『美少女の美術史』展で作品として出品され、オリジナルグッズとしても販売されている美少女フィギュアを製作しました。

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これは、企画展のために製作されたオリジナルアニメーションの主人公をモデル化したもので、材質はレジンキャスト製、路面を模した展示台付きです。

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モデルの全長は約5㎝。縮尺が1/35なので、身長は5㎝×35=175㎝となり、アニメの設定上、

大柄な女性であることが判りますね。

 

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塗装するカラーは展覧会図録に掲載されているアニメーションの設定画を参考にしました。

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それでは製作開始です。はじめにフィギュアと展示台を成形してから離型剤を落とし、塗料の食いつきをよくするためにサーフェイサーを吹き付けます。

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フィギュアの塗装では、一般的に顔や手などの肌部分から塗装するため、数種類の塗料を混色して
好みの肌色を作ります。

 

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作った肌色の塗料を顔と両手部分にエアブラシで吹き付けます。

 

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吹き付けた塗料が乾いたら、さらに、目、口、眉毛、頬、手の指先の陰影部分等を筆で描き込んで
いきます。

 

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次に髪の毛、メガネの縁、スカーフ、ベルト、ハイソックス等をそれぞれ筆で塗り分けます。

 

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続いてセーラー服の黒色を塗装した後、襟と両袖の白線を塗ります。塗料が乾いたら薄めた
つや消し塗料で全体のつやを整え、最後に革靴を塗装してフィギュアの完成です。

 

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フィギュアの次は展示台を塗装します。写真は、サーフェイサーを吹き付けた状態です。

 

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展示台の表面には長方形状のモールドが施されています。今回製作するのは「昭和初期の女学生」
ということで、「レンガの歩道」をイメージしました。調色した数種類の茶色を用意して長方形
部分をランダムに塗り分けました。

 

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塗り分けた長方形状のモールドの間には直線が彫られており、薄めた黒色の塗料を流し込むことで
レンガとレンガの間の溝を表現しました。なんとか「レンガの歩道」に見えるでしょうか。

 

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最後に「フィギュア」と「レンガの歩道」を接着して「昭和初期の女学生」の完成です。

 

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完成したフィギュアは、現在、販売商品の完成見本として展示中です。

 

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販売商品(※写真左側の白い方です)は、『美少女の美術史』展の会期中(11/16(日)まで)、
県立美術館2Fのブックショップで購入できます。この機会にあなたもぜひチャレンジして
みてはいかがですか。

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『美少女の美術史』展の来館者数が1万人を達成しました!

 

県立美術館では9月20日に開幕した「美少女の美術史」展の来館者数が本日1万人を達成しました。
見事1万人目の来館者となられたのは、掛川市からお越しの溝口さん(写真左)と藤江さん(写真右)のお二人です。

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これを記念し、本日13:00から記念のセレモニーが行われ、1万人目の来館者となられた
溝口さん、藤江さんのお二人に当館の芳賀館長より花束が贈呈されました。

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また、花束の贈呈に続いて記念品として「美少女の美術史」展の図録が送られました。

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お二人はご友人同士で、県立美術館にも度々ご来館いただいているとのことでした。
思いがけない出来事に溝口さん、藤江さんともビックリ!思わず笑みがこぼれました。

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今回、本展の1万人目になられました溝口さん、藤江さん、本当におめでとうございました。
これからも是非、静岡県立美術館にお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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美術館の独り言

『美少女の美術史』展が始まりました!

県立美術館では、本日、今年度4本目の展覧会である『美少女の美術史~憧れと幻想に彩られた
私たちの偶像~』展のオープニングセレモニー及び内覧会が行われました。

 

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エントランスホールに入ると巨大なバルーンの作品が皆様をお迎えしてくれます。

 

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開会式では、はじめに当館の芳賀館長と静岡新聞社・静岡放送専務、北村敏廣様からご挨拶が
ありました。

 

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続いて、本展覧会の担当である村上上席学芸員から、展覧会の概要と見どころについて説明が
ありました。

 

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村上上席学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。

 

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オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長と村上上席学芸員の先導により内覧会が行われました。
今回の展覧会は、江戸時代の浮世絵から現代社会における少女イメージを表したアート作品に至るまで
計300点の作品により、私たち日本人が少女という存在に何を求めてきたのかを振り返る内容と
なっています。

 

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展示室内は3つの章立てで構成されています。初めは『江戸時代から昭和期までの美少女の歴史的な
流れに注目したパート』となっています。

 

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続いては『美少女の姿・形に注目したパート』となっており、絵画の他、現代の美少女フィギュア等が
多数展示されています。

 

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第5展示室と第6展示室の間にあるラウンジでは、太宰治の短編小説《女生徒》をモチーフにした
新作アニメーションが上映されており、多くの方が見入っていました。

 

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章立ての最後は『精神や心の動きに注目したパート』となっており、絵画を中心とした作品を
ご紹介しています。

 

『美少女の美術史~憧れと幻想に彩られた私たちの偶像~』展は、明日、9月20日(土)から
11月16日(日)まで開催しています。
是非、ご家族や友人をお誘い合わせのうえ、静岡県立美術館にお越しください。