2011年04月19日(火) 作れちゃう
伊藤若冲の《樹花鳥獣図屏風》ってご存知ですか?今、当館のフリースペースに高精細のレプリカが出ているんです(~5月15日まで)。
この「ドット若冲」という企画は、この若冲のマス目描き作品を拡大して、エントランス床面に並べ、巨大絵画を出没させる!!という当館の名物企画です(6年目!!)。毎年、多くの方がマス目を描き、並べてくれています・・・(ありがとうございます)・・・今年は、約二週間、来館者の皆様に一人一枚、マス目を描いてもらい、より多くの方にイベント参加してもらう、ちょこっと体験期間を設けました。
初日から、このイベントを目当てにこられる方もいらっしゃいました。
「筆と絵具なんて何十年ぶり??」、「意外と色が出せない」という感想のとおり、簡単に終わる方もいれば、こだわって色を再現する方も・・・みなさん、楽しんでもらえたようで企画者の一人として大満足です。 M.S
2011年04月18日(月) 美術品こぼれ話
当館には、草間彌生の初期のホワイトネットの大作があります。このたびこの作品をパリのポンピドゥーセンターと、ロンドンのテートモダンに貸し出すこととなりました。
そこで、修復家の方に来ていただいて、海外輸送に耐えられるように、作品のコンディションの確認と調整を行っていただきました。
いったん作品を裏返しにして、裏板を開けます。画布がバタバタしないように木枠との間につめてある特殊な緩衝材(インサート)の量を調整します。
修復家と担当学芸員が、作品の状態をチェックします。絵の具の亀裂の一つひとつや、1mmにも満たない剥落など、すべて記録を取ります。これだけ大きい作品になると、コンディションチェックはたいへんです。
大切な作品を無事に輸送するために、修復家、学芸員、輸送業者の話し合いや作業が、この後もまだまだ続いていきます。
2011年04月16日(土) 作れちゃう
美術館コレクションの作品図版を用いて、みんなで大きな「美術館」を中空に出現させるプロジェクトが進行中です。誰でも無料で参加できます。
約500本の糸が天井からぶらさがっています。ここにみんなで、作品の絵を吊るしていきます。
だいぶ「美術館」の形が見えてきました。
なお、中央の6つのテーブルは現代作家6人の作品です。6人は「箱と人」という作家集団(青木聖吾 + 浅井真理子 + 鈴木健二 + 宮本博行 + 三輪洸旗 + 山極満博)です。彼らの展覧会については、以下をご参照ください。
http://www.psys-d.com/gallery/index.html
百花繚乱展の最終日に、この部屋はどうなっているでしょうか。ご期待ください。