観れちゃう

小谷元彦展、Comming soon(その5)

小谷展の展示作業も佳境に入ってきました。

映像作品の調整は、連日、深夜に及びます。この作品の向かいに、本展覧会で初披露となる新作の映像インスタレーションの作品があります。(作品の写真をはっきりお見せしないのが、このブログのズルイところです。m(_ _)m スイマセン)

映像作品の暗い部屋から、一転して白く、明るい部屋へ。白い作品を引き立たせるために特殊な照明器具を使っています。作品をどのライトでどのように照らすか、これもなかなか腕のいる仕事です。小谷氏の指示に従って、このライティング作業も行われていきます。

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小谷元彦展、Comming soon(その4)

先日、フォークリフトで搬入した大型作品を、エントランスホールに立てました。ここでもまたまた重機のお出ましです。重量のある彫刻等の設置には、通称「門型」(もんがた)と呼ばれるものを使います。移動できる簡易な鉄骨の骨組みにチェーンブロックを付けたもので、これで作品を吊って、起こしたり、設置場所を決めたり、台に載せたりするのです。

ところが、今回の作品は普通の美術館サイズの門型では吊りきれないため、特別仕様の門型を組み立てました。これほど大掛かりなものは、ちょっと珍しいので、特別にご紹介しましょう。

まず、作品を置く場所に、免震装置を設置します。これはもしも地震が起きたときに、作品を横に滑らせて揺れのエネルギーを吸収し、転倒を防ぐものです。

単管パイプをつないだ柱を立て、櫓を組みます。画面の奥に作品(の下部)が見えます。

高さ10mまで上がる高所作業車(これもまた超美術館サイズです)もお出ましして、櫓の上にH鋼を2本渡します。

H鋼に4つのチェーンブロックを付けて、作品を引き上げます。チェーンブロックはH鋼にそって移動させることができるので、それを利用して設置場所を調整します。

作品を安全に持ち上げるために、どの部分にベルト(ラッシングベルト)を掛けるのか、また4つのチェーンブロックをそれぞれどのタイミングとスピードで引いたり、緩めたりするのか。これはまさにプロの仕事です。日本通運の重機+美術品チームの熟練の技が光ります。

作品(下部)が立ったところで、櫓を移動します。これだけ大きな櫓が、柱の下につけられた4つの小さな台車で動くのにはびっくり。

再び高所作業車が登場。ここに作品(上部)を載せて持ち上げ、作品(下部)の上に設置しました。

この後、梱包を解いて、照明をあてると展示完了となります。その出来上がりは、ぜひご来館いただいて、ご観覧いただければと思います。

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《ART!》被災地から届いた糸

今年も<ART!>の準備が着々と進んでおります!

<ART!>とは、Teenagerの皆さんに企画・実行していただくワークショップです。

去年はロダン館に毛糸を蜘蛛の巣のように張り巡らせて、普段とは違う空間を演出していただきましたね。

 

 

 

 

 

 

(去年の様子)

今年演出するのは、館内の竹林空間。しかし今年の糸は、特別です。

 

今年の糸は、東日本大震災で被災された宮城県石巻市の商店から提供していただきました。

泥で汚れたその様子からは、津波被害の一端が垣間見えます。

石巻市から遠い静岡ですが、皆さんはこの汚れた糸を見て何を感じるでしょうか?

 

そして十代の皆さんは、この糸で何を繋いでくれるでしょうか?

 

 

 

 

 

<ART!>参加者は6月半ばから受付予定です。

近日中に正式な募集が出ますので、興味のある方は美術館のホームページから「教育普及・講座」の欄を時々チェックして下さいね。

ご参加、お待ちしています!

そして今回ご協力いただきました石巻の皆様に心より感謝申し上げ、一日も早い復旧をお祈りいたします。(M.F)

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小谷元彦展、Comming soon(その3)

小谷元彦展の展示作業、作家ご本人にも来ていただき、いよいよ本格化してきました。

小谷氏がレザーポインターを使って、展示場所を指示します。どの作品をどこにどう飾るかを決めるのは、空間全体の構成力が問われる作業で、作家にしかできない創造的な仕事です。

本展のポスター、チラシに掲載されている作品《Ruffle(Dress04)》を組み立てます。たくさんの部品をひとつずつ丁寧にはめ合わせていきます。精巧にできているので、しっかり組み立てるには集中力が必要です。

展示作業は、開会直前まで続きます。

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小谷元彦展、Comming soon(その2)

小谷元彦展の搬入と展示作業が行われています。作品の分量は、大型トラック4台、中型トラック1台にもなりました。

大きい作品の移動には、フォークリフトなどの重機を使います。下の写真は、運送会社の倉庫から10tトラックに積み込んでいるところ。

そして、美術館まで慎重に運送し、先日、この作品を正面入り口から搬入しました。今は、大切に梱包されていて、中をお見せできませんが、きっと広いエントランスのただなかに屹立し、迫力満点の展示になることでしょう。