作れちゃう

夏休みこどもWS・準備中!

実技室のご案内です。

とは言っても、美術館は工事休館中。ご迷惑をおかけいたします。

もちろん、今日は実技室プログラムもありません。

ではスタッフは何をしていたのかといいますと…

8月のワークショップの下準備です!工具を引っ張り出して、即席大工になっていました。

さてさて、このたくさんのパーツは一体何になるのでしょうか。

この巨大な木枠は、一体何に使うのでしょうか…?

答えは8月4日(土)、5日(日)の夏休みこどもワークショップで☆

7月31日(火)まで参加者を募集していますので、ぜひ夏休みこどもワークショップのページをご覧ください。

講座の前は、実はこんな風にスタッフがひっそりと下準備をしていたりします。

参加者の皆さんに、楽しんでいただきたいなあ…と思いつつ。

久し振りにのこぎりやトンカチを使って、スタッフは腰が痛くなってしまいました。あいたた。

作れちゃう

実技講座「ジャポニスム、ふたたび~日本の形~」

本日の実技室プログラムは、実技講座「ジャポニスム、ふたたび」でした!講師には日本画家の森谷明子さんをお招きしました。

ジャポニスム」という言葉、皆さんはご存知でしょうか?「なんとなく聞いたことはあるけど、はっきりとは分からないなあ」という方が多いのではないかと思います。

ジャポニスムとは、19世紀から20世紀初頭にかけて日本の美術工芸品が西洋に大きな影響を与えた現象のことです。

開国を期に日本の文化が西洋に伝わりましたが、浮世絵に代表される日本の美術品を見た西洋の人たちは非常に驚き、多くの画家が強い影響を受けたそうです。

西洋の画家たちを驚かせた日本美術の独自性のひとつが、「デフォルメ」です。今日はその「デフォルメ」に焦点を当てたお話を、森谷先生から伺いました。

「デフォルメ」とは、絵画などにおいて本来のものの形から変化させて表現することです。大げさに描いてみたり、単純な形に置きかえて描いてみたりといったことですね。

日本人は昔から、絵画の中にデフォルメを自然に取り入れてきました。しかしそれは適当に描いていたというわけじゃなく、対象を見た時の、「自分自身の感情」を大切にしてきたのだそうです。

それに対して西洋の絵画では「普遍性」を重視してきたのだそうです。対象をありのままに捉えることが大切だったのですね。

どちらが優れているというわけではなく、それぞれが違った価値観をもっていたと言えますね。

さてさて、前置きが長くなりましたが…。

今日の実技講座では、「ねこじゃらし」をモチーフに水墨画に挑戦しました!森谷先生がとっても立派なねこじゃらしをたくさん持ってきてくれました。

ただねこじゃらしを描くのではありません。

ねこじゃらしをよーく見て、触って、揺らして見て…。とにかくよーくねこじゃらしと触れあいます。

穂先は柔らかい?それともチクチクする?茎はしなやか?それとも硬い?

感じ方は、ひとそれぞれ。自分の感じ方を大切にしながら、いよいよ墨でねこじゃらしを描いていきます。

思わず握りたくなるような柔らかそうなねこじゃらしを描いた方もいれば、触ると手がすぱっと切れてしまいそうな鋭くしなやかなねこじゃらしを描いた方もいらっしゃいます。

同じモチーフを見ていても、感じ方は人それぞれ。そしてそのどれもが正しいのです。

そんなおおらかさを、日本人は昔からもっていたのかもしれませんね。

美術館の独り言

大学生×美術館=?!

梅雨の晴れ間が続いていますね!みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。

ところで、みなさんは美術館でギャラリートークに参加したことはありますか?

↑ そうそう、こんな風に作品の前で、学芸員が作品の解説を行っているんです・・・?!

いやいや、よぅく寄って見てみましょう!!

実は、こちらは静岡大学の人文社会科学部の学生によるギャラリートークの様子!!

現在開催中の「日本油彩画 200年-西欧への挑戦」展では、この度新たな試みとして、静岡大学との共同企画「大学生によるギャラリートーク」を開催したんです!

?

?ふむふむ・・・(耳をすましてギャラリートークを聞いてみると)、

作品について思ったり感じたことを交ぜ、親しみやすい言葉で紹介してくれています!

こんなに堂々としている7名の学生も、直前のリハーサルでは、緊張からか声が小さく、まだまだ作品に対しての素直な感想や思いが出てこない学生もいたんです!?

しかし、本番では一変☆

皆自分が選んだお気に入りの1点について、調べたことを自分なりに租借し、学生ならではの新鮮な視点で、作品を解説していました!

この企画を通じ、学生には、感性を養うことや、作品の価値・魅力を他人と分かち合い、伝えることの楽しさや難しさを学んでもらうことができたとおもいます。

?

さらに、ふむふむ・・・(ギャラリートーク後に参加していたお客様の声を聞いてみると)、

「3ヶ月に1回くらい開催して欲しい」といった嬉しいお言葉もいただきました!!

さらに、きょろきょろ・・・(ギャラリートーク後のお客様たちを見渡すと)、

学生が紹介した作品については、特にじっくり鑑賞していました!!

学生の絵に向き合う純粋で真摯な姿勢が、お客様にも伝わったのでしょう☆

すてきなギャラリートークでした!

作れちゃう

【予告】夏休みこどもワークショップ「ボックスアート」

実技室プログラムのご案内です。

だんだんと暑い日が増え、夏の気配が近づいてきましたね。

さて、今年もやってきます。小学生のための夏休みこどもワークショップ

※上の写真は昨年の様子です

去年の夏休みこどもワークショップはシルクスクリーン、ドライポイント、粘土と、盛りだくさんな内容でした。

では、今年の夏休みこどもワークショップは…!?

今年の主役はこちら、ボックスです!

木箱の中に自分だけの世界をコラージュで作ってみませんか?

更にみんなの作品をたくさん集めて絵を描いて、巨大なひとつの作品にします。

講師には、現役のアーティストとして第一線でご活躍されている磯辺行久さんをお招きします。

アーティストと過ごす、アートな夏休みはいかがでしょうか?

 * * *

開催日:2012年8月4日(土)・5日(日) ※2日間ともご参加下さい

申込み締切:2012年7月22日(日)

詳しくは実技室プログラム「夏休みこどもワークショップ」のページをご覧ください。

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【予告】水墨で日本の形に挑戦しよう!

実技室イベントのご案内です。

?7月15日(日)、中学生以上の方を対象とした

実技講座「ジャポニスム、ふたたび~日本の形~」を開催いたします!

講師は、日本画家の森谷明子さんです。

?東京・静岡を中心に作品を発表していらっしゃいます。

世界の美術史の流れを変えた「ジャポニスム」。

その魅力のひとつが「デフォルメ」です。

「デフォルメ」とは、形の特徴を強調して、単純化することです。

それまでの西洋絵画とも中国山水ともちがう日本独自の描き方は

一体どのような背景から生まれたのでしょう?

和歌・俳諧の心とも合わせながら、水墨の技法を使って

「デフォルメ」に隠された「日本の形」の謎を解きます。

※画像は昨年のちょこっと体験の様子です。

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19世紀の西洋画家たちを驚かせた「日本の形」を

もう一度新鮮な眼差しで見つめ、挑戦してみましょう!

※事前申し込み制です。 7月2日(月)締切

?お申し込み方法など、詳細はこちらをご覧ください。

夏のひとときを、美術館の実技室で過ごしてみませんか?

皆さんのご参加、お待ちしております!