2012年05月16日(水) 美術館の独り言
カラーリミックス展に関連して行ったワークショップ「絵から音楽をつくろう!」で、参加者のみなさまに演奏していただいた美術館のコレクションたち。
ワークショップの講師をしていただいた野村誠さんが、ピアノ譜として書き起こしてくださいました!
それほど難しくないピアノ譜で、一曲が一枚に収まるようになっています。
ラインナップは以下の通り。
ピアノのための11の小品「静岡県立美術館」
1、赤富士 上下
2、龍山勝会・蘭亭曲水図屏風
3、群鶴図屏風
4、宇津の山図屏風
5、樹花鳥獣図屏風
6、サン=トロペ、グリモーの古城
7、鉛と亜鉛のスクエア
8、狭山9月
9、ルーアンのセーヌ川
10、小麦畑と赤い屋根の家
11、ポガニー嬢Ⅱ
静岡県立美術館の名品たちは、どのような音楽を奏でてくれたのでしょう?
カラーリミックス展の期間中、展示室内にて楽譜を配架していますので、ぜひお手に取ってみてください。
2012年05月15日(火) 作れちゃう
本日5/15(火)より、エントランスにて「ちょこっと体験 銅版画」始まってます!
ここで、銅版画についてちょこっとご紹介を…
銅版画は版画の一種で、「凹版画」に分類されます。
「凹版」があるなら「凸版」もあるの?と思われたあなた、大正解です。
「凸版画」の代表といえば「木版画」です。消しゴム版や芋版なんかも凸版ですね。ほとんどの方が経験したことがあるのではないでしょうか?
木版画は白くしたい部分を削って、色をつけたい部分を彫り残しますよね。
そして残しておいたでっぱりの部分にインクを乗せて、バレンで刷りとります。
それに対して銅版画は、銅板にキズをつけて版を作ります。木版とは逆に、黒くしたい部分に傷をつけます。
そしてその傷にインクをつめ、プレス機と呼ばれる機械でインクを紙に刷りとります。
その違いから、凹版と凸版に分けられます。
…難しいでしょうか?
百聞は一見にしかず!
色々な銅板技法も紹介しておりますので、良かったら覗きに来て下さい♪
予約は不要、参加無料です。
5/19(土)まで、エントランスにて毎日開催中!お時間は10:00~12:00、13:00~15:00となっております。
2012年05月13日(日) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です!
↑スタッフ2人で、8000枚近いピースを延々と回収…。
ちょこっと若冲の展示が、本日終了しました。
制作にご協力くださった皆さま、見に来て下さった皆さま、ありがとうございました!
そして来週からは…美術館エントランスにて「ちょこっと体験!銅版画」が始まります!
5~10分程度のお時間で、銅版画の刷るだけ体験をしていただきます。
昨年も実施した「エンボス刷り」に加え、今年はカーボン紙やパステルを使った変わった刷りも体験できます♪
最近、実技室では銅版画人気が急上昇中です。
まずはちょこっとだけ、銅版の奥深い世界に触れてみませんか?
「ちょこっと体験!銅版画」は5/15(火)~19(土)まで毎日開催!
お時間は10:00~12:00、13:00~15:00となっております。
予約不要、無料ですのでお気軽にお立ち寄りください♪
なお、5/18(金)、19(土)の2日間だけは、実技室にて100円で版作り&刷り体験もしていただけます。
2012年05月06日(日) 美術館の独り言
本日、カラーリミックス展の特別講演会を開催いたしました。講師は明治学院大学教授の山下裕二先生。
伊藤若冲のお話を中心に、現代美術のお話もしていただきました。
熱心な若冲ファンのお客さまが多く、過去に色々な美術館で行われた若冲の展覧会に行ったことのある人がとても多かったです。
アメリカのワシントン・ナショナルギャラリーでは、“Colorful Realm: Japanese Bird-and-Flower Paintings by It? Jakuch? (1716?1800)”という展覧会が4月29日まで開催されていました。今回の「カラーリミックス」に通じ合うようなタイトルですね。山下先生はワシントンの若冲展にも行かれたようで、お土産話も聞かせていただきました。
さて、カラーリミックス展は明日展示替えを行います。今回展示替えを行う作品数はあまり多くないですが、歌川広重の浮世絵作品を一新するなど、新たな装いでみなさまをお出迎えしたいと思います。会期後半もフロアレクチャーやギャラリーツアーを数多く行っていきますので、どうぞお楽しみに。