作れちゃう

ちょこっとシルクふたたび!

4月に入り、美術館も新年度に入りました。

先日の記事にもありましたが、美術館は桜が綺麗に咲いています。日に日にあたたかくなって、心地よい春到来ですね。

そして!明日からは、エントランスにて「ちょこっと体験・シルクスクリーン」が始まります!!

写真は、昨年度のちょこっとシルクの様子です。昨年から始まり、少しずつ定着してきたちょこっと体験。今年度も開催します!

ちょこっと体験では、エコバッグにシルクスクリーンで図柄を刷って、無料でお持ち帰りいただけます。(写真は去年のものなので、今年は新しい版をご用意しております!!)

シルクスクリーンは、「孔版」とも呼ばれる版画技法。よくTシャツのプリントなどにも使われる技法です。

今回の体験は刷るだけなので、15分くらいでできます!シルクスクリーンってどんなもの?と知っていただくきっかけになればと思います。

明日4/3(火)から、4/7(土)まで毎日開催。時間は10:00~12:00、13:00~15:00です。(先着100名程度で終了させていただく場合がありますので、ご了承ください)

場所はエントランスに入ってすぐ正面!予約不要ですので、お気軽にお越しください♪

美術館の独り言

美術館でお花見?

暖かい日も多くなってきましたね。いよいよ春も本番でしょうか。

美術館の敷地内の桜も咲きはじめ、毎朝桜の様子をチェックするのが楽しみです。

ソメイヨシノはまだ蕾ですが、大島桜は今週末満開になりそうです。

桜が咲くと、気持ちもうきうきしてきますね。

ところで、今美術館では、展示室の中でもお花見ができちゃいます!

第7室では、「日本画―春の景―」と題しまして、春にまつわる作品を集めた収蔵品展を行っています。

写真右の作品は、高嵩谷《墨田川春景図屏風》(個人蔵)です。金地の華やかな画面に、まさに「春のうららの隅田川」の様子が描かれています。画面左の作品は、狩野養信《花見遊楽図屏風》(個人蔵)です。手前には咲き誇る桜の花、遠くにはうっすらと富士山が描かれています。

こちらの屏風は、伝雲谷等顔《春夏山水図屏風》(個人蔵)のうち右隻です。金地に桜の白が映え、清らかな美しさがあります。こちらの作品は重要文化財に指定されています。雲谷等顔といえば、毛利輝元から雪舟筆《山水長巻》を貰い受けたことで有名な、桃山時代の画家です。ところでこの作品、もともとは屏風ではなく、襖だったようです。なぜそんなことがわかるの?と思う方もいるかもしれません。画面のだいたい半分くらいの高さのところに、襖の金具が付いていた跡(「引手跡」と言います)があるため、もとは襖であったということがわかるんです。日本画には、襖絵を屏風や掛軸にしたり、あるいは絵巻物を切断し掛軸にしたり、さまざまに形を変えて、現代まで伝えられている作品もあります。作品の過去の姿に思いを馳せても良いかもしれませんね。

さて、展示室内でお花見気分を味わえる「日本画―春の景―」ですが、4月8日までの展示となっています。美術館の周辺で実物の桜も楽しみつつ、美術館の展示室の中では描かれたお花を楽しんでいただければと思います。ぜひ足をお運びください。

美術館の独り言

カフェ?変わります!実技室・・・

カフェ?!

ではありません。

実技室の隣りにある中庭です。

雨天時、実技室で粘土や絵具のワークショップなどを楽しんだ後、今までは手足を洗うときに子供達がぬれてしまうのが心配でした。

これで少しは心配ないかな・・・オレンジ・・・子供達の笑顔を象徴する色かなと・・・

強風の時は使えませんが、これで小雨のときには別の楽しみができました。

M.S

美術館の独り言

ロダン賞コンサート終了!!

県立美術館では去る3月17日(土)に、ロダン賞受賞記念コンサートが開かれました☆

(ロダン賞って何?!という方、よかったらちょっと前のブログでも紹介していますのでご覧くださいね)

今回は、「クラリネットとピアノによる午後」と題し、鈴木悠紀子さん(クラリネット)と今田篤さん(ピアノ)のお二人に演奏していただきました!

ともあれ、まずは様子をのぞいてみましょう☆ ↓

「ロダン賞」の名前通り、ロダンの地獄の門の前で本格的な演奏会が!!

↑ ご覧ください!こんなに多くのお客さまがお越しになられたんです☆

コンサート終了後には、当館の坂田副館長が花束でお二人をお迎えして、ぱちり☆

鈴木悠紀子さん、今田篤さんありがとうございました!

すてきな午後になりました☆

作れちゃう

リトグラフ、完成!!

本日の実技室は、リトグラフ講座2日目!

前回の記事でも紹介させていただきましたが、リトグラフは「平版」と呼ばれる版画の技法です。

平版の名の通り、銅板や木版のように削ったりはしません。つるつるのままです。

それでなぜ版画が刷れるかというと、油と水の反発を利用しているからです。

ちょっと詳しく説明しますと、石版(今回はアルミ版)に油性の描画材(クレヨンや油性の解き墨など)で自由に絵を描きます。

そしてそれをアラビアゴムや製版インクなどで順番に処理していくと、アルミ板が親油性と親水性に変化します。

簡単に言いますと、絵を描いた部分は油をひきつける性質に、描かなかった部分は水を引きつける性質に変化するのです。

版が完成したら、大きなローラーをころころころがして、水で湿らせた版の表面にインクをつけます。

すると!!リトグラフのインクは油性なので、親油性になった部分、つまり最初にクレヨンなどで絵を描いた部分にだけインクがつくのです。

それをプレス機で紙に刷りとって、完成!クレヨンや墨の筆致がそのまま現れるのがリトグラフの魅力です。

なかなかやってみないとイメージのわかないリトグラフですが、今日の参加者の皆さんは「こういうことだったんですね…」と、納得のご様子でした。

今日は特別に学芸員さんのフロアレクチャーもついて、盛りだくさんな一日でした。

参加者の皆さまは素晴らしいチームワークで片付けも完ぺきにして下さいました。ありがとうございます!

さてさて、今年度の実技室プログラムですが、残すは20日(火・祝)の粘土開放日のみ。しかし4月からは来年度のイベントがはじまりますので、ぜひスケジュールをチェックして下さい♪