2012年03月11日(日) 作れちゃう
今日は、美術館エントランスホールにて、ちょこっとシルクスクリーン体験を行いました。
前回同様、エコバックにシルクスクリーン印刷をちょこっと体験していただき、無料でお持ち帰りいただきます。
今回は、当館収蔵品ではなく、岩手県立美術館さん、福島県立美術館さん、仙台市博物館さんの収蔵品から、萬鉄五郎《岩手山と馬》、岸田劉生《静物》、伊達政宗の甲冑を製版させていただきました。様々な作品を収蔵している美術館、博物館さん、是非足を運んでみたいものです♪
今回も大変好評をいただき、80名近くのお客様に体験していただけました。ありがとうございます!震災以降、文化財や美術品の保存を使命とする美術館、博物館はたくさんの困難があったかと思います。未来のために守っている作品、文化財をシルクスクリーン印刷でお客様にささやかではありますが、ご紹介させていただきました。
刷っていただいた方に、以前石巻市のキヌヤ商店さんから譲っていただいた被災していしまったミシン糸をひとつずつお渡ししました。『大切に使わせていただきます』とのお声をたくさんいただきました。津波をかぶってしまった糸は、人の手をわたり、なにかに形をかえていくのかなと、温かい気持ちになった一日でありました。
2012年03月10日(土) 作れちゃう
今日実技室では、『リトグラフ』の実技講座が開催されました。リトグラフという名前は聞いたことはあっても、実際どのようなものかご存知でない方が多いのではないでしょうか?
リトグラフとは、版画の一種です。リトとは石のことで、今のオフセット印刷技術のもととなった技法です。水と油ってはじきますよね?その作用をつかった版画です。
といってもやってみないとよくわかりませんよね!?わからないことはやってみよう!が実技室流◎
石の上に油性のインク(クレヨンやコンテ、溶き墨など)で絵を描きます。この石は先生がご自宅からもってきてくださったドイツ産の石。とても重い石です。現在では石でなくても、薄いアルミ板で手軽にすることができます。
参加者の方々は、アルミ板で挑戦。描画を終えたら、アラビアゴムを上から塗っていきます。このまま6時間以上放置。すると、親油性が強まり、親水性も強まり、水と油がよくはじくようになります。
今日はここまで。来週、製版と刷りの作業を行います。さて、これでどんな版画が刷れるでしょう?
ちなみにこれがリトグラフ専用のプレス機。次回のブログをお楽しみに!!
2012年03月10日(土) 作れちゃう
明日、東日本大震災から1年が経ちます。
多くの方々は日常を取り戻しつつありますが、震災の影響は未だ被災地に深い爪痕を残しています。
静岡県立美術館では明日3/11、エントランスにてシルクスクリーン体験を実施いたします。
版の図柄には、被災された3県の美術館・博物館(福島県立美術館・仙台市博物館・岩手県立美術館)の所蔵作品を使用させて頂きます。
決して多くの事はできませんが、せめて震災がまだ過去の出来事ではないのだということを、改めて考えていただくきっかけとなれば…と考えております。
夏に実施した<ART!>では、石巻で津波被害にあった糸を使うことで、中学生たちに震災について向き合ってもらいました。
明日の10:00~12:00、13:00~15:00にエントランスにて開催いたします。
申込み不要、参加費無料です。ぜひ足をお運びください。
2012年03月09日(金) 作れちゃう
実技室では、粘土、絵の具教室を開催しています。その際に、スタッフはビーチサンダル、ジーパン、Tシャツ、屋外では麦わら帽子をかぶって寒いときも暑いときも活動をしています。
今日は、スタッフTシャツがかなり年季がはいっていたため、実技室ボランティアさんの手をおかりして新しく作り直すことにしました♪
実は、業者に印刷を頼むのではなく、実技室でシルクスクリーンで版を作り、一枚一枚丁寧に刷っているのです!!ちなみに、下のは今までのスタッフTシャツ。背中に『ねんど』の文字が!インパクト大で大人気のTシャツでした。
来年度からはこんな感じです♪なんだか戦隊ものっぽいですね・・・笑
前には美術館のロゴ、背中にはイラストレーターの志村将史さんのイラストが印刷されています★これを着て、出張美術講座や出張粘土教室に出かける日も近いかも!?ぜひ4月からの粘土、絵の具開放日で目撃してください!!
2012年03月09日(金) 美術館の独り言
見つけました!壁紙職人☆
しゃっしゃっしゃっ・・・、という小気味良い音が展示室に響きます。
みるみる内に、黒い壁が白い壁に!!私が写真を撮る暇もくれません!
展示と展示の間には、展示作品を片付ける時間、新しい展示をする時間があります。
これは、新しい展示をする下準備をしているところ。
壁に塗装を・・・、したいところですが乾かす時間も惜しんで布を壁に貼っています。
それにしても職人技!とても貼ったものとは思えません!
どうぞ美術館にお越しになって、どこがその壁なのか探してみてくださいね☆
(ちなみにその壁は一箇所だけです!ヒントは写真の中にありますよ!)
さて、まだホームページトップにも載っていない情報をここで1つ!
いま準備している次回展示は、三本立て!
「Girl/Woman/Mother アーティストが描き出す少女、女、母のイメージ」
「マスタープリンツ」
「日本画 春の景」
以上3つのテーマの収蔵作品展を 3月13日(火)よりお届けします☆
準備段階を追ってブログにUPしてゆきますので、お楽しみに☆