2012年02月18日(土) 作れちゃう
今日は、ロダン館デッサン会SP!と題しまして、毎月開催しているロダン館デッサン会のスペシャルバージョン企画として、粘土と石膏をつかって人物のマスクをつくります。
まずは粘土で人物の顔を作っていきます。マスクなので、平らになりがちですが立体的に大きく捉えて作っていきます。
石膏どりはロダンも作品作りの過程で行っていました。粘土の上に石膏を水で溶いたものを空気が入らないようにして型を作ります。
この作業が大変なんです!!空気が入らないようにするため、石膏を粘土にふりかける際、粘土だけではなく四方八方に石膏が飛び散ります。石膏取り初体験の方々、大変苦労なさっていました・・・。
その後、型から粘土を取り出して、今日の作業は終了。
明日は、この型に石膏を流し込んでいきます。さて、みなさんどんなマスクに仕上がるでしょうか?お楽しみに!!
2012年02月08日(水) 美術館の独り言
本日、2月8日が何の日か、皆さんご存知でしょうか?
実は今日は、当館で大人気の《樹花鳥獣図屏風》を描いた伊藤若冲のお誕生日なんです。
伊藤若冲は、正徳六年(1716)2月8日に、京都の錦小路の青物問屋の長男として生まれました。今年で生誕296年です。
若冲の友人の大典というお坊さんは、若冲について「幼いころから学問を好まず、字もうまくは書けず、およそ技芸百般の一つも身につけたものがなかった。」と書き記しています。しかし、生まれて300年近く経った現代でも、とても多くの人に愛されている作品たちを残した若冲という人は、やはり只者ではなかったのだろうなと思います。
さて、当館所蔵の《樹花鳥獣図屏風》ですが、毎年ゴールデンウイークに公開しています。本年も公開予定ですので、ぜひ足をお運びくださいね。
2012年02月06日(月) 観れちゃう
現在、ロダン館で開催中の「やぐらプロジェクト」。高いやぐらに登って、普段は見えにくいところを見ていただくイベントです。近づいて見ると、あれ、こんなのがあったのかと新たに気づくことも多いです。
まずは、今回の最大の見所である、ガイコツさんと、悪魔?さん。
人々を地獄へ導いているとか、「死のダンス」を舞っているとか解釈されていますが、ひしめき合う人々に翻弄され、押しつぶされているようにも見えます。特にガイコツさんは体がなんだかよくわからない姿勢になってしまっていて、気の毒な感じも・・・
「考える人」の真後ろにいる女性。腕をあげて、いささか官能的です。悩める「考える人」を背後から誘惑しているのでしょうか? ここは下から見上げているときには、決して見えない場所です。この機会にぜひご注目下さい。
「考える人」の頭上に並ぶ凸凹は、小さな顔がずらりと並んだもので、とても気持ち悪いところです。でも、それをよーく見ると、
なんと、花とかつぼみとかがあるんです!地獄に花とは、これいかに?? 《地獄の門》には、ところどころアカンサスの葉やいばらなどの植物モチーフが装飾として使われていますが、そうした表現の一環でしょうか。でも、気持ち悪い顔の列の中にお花を隠しておくなんて、ロダンも、おちゃめですね。ちなみにこの右端の男の顔は、ロダンの出世作「鼻のつぶれた男」の縮小版です。
やぐらプロジェクトは、2月12日(日)までです。やぐらに登って、これらの部分をぜひご自分の目で確かめていただければ、うれしいです。
2012年02月06日(月) 観れちゃう
現在、ロダン館で開催中の「やぐらプロジェクト」と「折り紙プロジェクト」も、残すところあと1週間となりました。多くの方にやぐらに登っていただき、折り紙を楽しんでいただいています。
その折り紙「考える人」は、すでに300体を超え、置場も狭くなってきたほどです。
《地獄の門》前に設置されたやぐら。その手前にポツポツと色とりどりに見えているのが、みなさんが折られた「考える人」です。普段は色味の少ないロダン館が、心なしかなごんで見えます。
ひっくり返ってしまったものや、作りかけでやめてしまったものとか、いろいろいますが、それぞれ個性的です。
ヤンキーにいちゃん、増殖中。(笑) 実はこの折り紙、折り図どおりに折っても、なかなか「考える人」らしくならないのです!? 実際の作品を見ながら、手足の長さや角度、姿勢などをうまくポージングしましょう。特に右足が開き気味になるので、内側にぐいっと折っておくのがコツです。
このイベントは、2月12日(日)までです。来館の折には、ぜひロダン館にも足をお運びください。