2013年02月12日(火) 美術館の独り言
去る2月8日(金)、県立美術館では『維新の洋画家 川村清雄』展のオープニングセレモニーと内覧会が行われました。
開会式では、芳賀館長、静岡第一テレビの佐藤代表取締役からご挨拶があり、今回の企画展担当の村上上席学芸員から企画展の概要と見どころについてお話をいただきました。
村上上席学芸員からの見どころ解説に続いてテープカットが行われました。
オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長の先導により内覧会が行われました。今回の企画展は、近代日本美術の先駆者・川村清雄の代表作約100点の絵画を一堂に会する最大規模の回顧展です。第1展示室には川村家の伝来資料を展示しています。
第2展示室には、主に清雄の留学時代のデッサンや油絵等を展示しています。
第3展示室以降では、帰国後~晩年までの作品を展示し、展示室全体の作品を鑑賞することで、川村清雄の生涯を辿る構成になっています。
なお、第6展示室には今展覧会で初めてフランス・オルセー美術館から里帰りする晩年の傑作≪建国≫も展示され、皆さんじっくり鑑賞されています。
「維新の洋画家 川村清雄」展は、3月27日(日)まで開催しています。是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。
2013年02月11日(月) 作れちゃう
2月11日は、技法セミナー「テンペラ画講座」でした。
テンペラ画は、約700年前から西洋で広く行われてきた絵画技法です。
歴史や美術の教科書で、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回の講座は、その中でも中世の「黄金背景テンペラ画」の技法に着目した内容でした!
講師の今村先生が切り分けた金箔を・・・
参加者全員が、用意された板に一枚一枚貼っていったり・・・
金箔の上から刻印を打つ作業を、体験したり・・・
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「黄金背景」の技法を体験した後は、「テンペラ画」の絵の具づくりです。
テンペラ画の絵の具は、卵を使うことで知られていますが、
?今回は黄身の部分を取り出して使用しました。
上の画像はスタッフが撮った決定的瞬間です。
なんだかお料理の講座みたいにも見えますね!
黄身だけうまくつまみあげて、下からお箸で穴をあけると、
中身が下の容器に着地する・・・という、決定的瞬間でした。
先程の卵を使った絵の具で、実際に描く体験は、あっという間に感じるほど
参加者の皆さん、とても集中されていました。
描かれている技法を知ることで、より鑑賞を深めるきっかけになったのではないでしょうか?
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2月後半から3月にかけて、実技室では日本画期間に突入します!
ご興味のある方は、美術館のホームページ「実技室プログラム」を
チェックしてみてくださいね。
2013年02月11日(月) 作れちゃう
実技室プログラムのご紹介です。
2/10(日)は、実技入門講座「切り絵」でした。
前日に引き続き、切り絵アーティストの福井利佐さんを講師にお招きしました。
最初は参加者全員で、大きな下図を作ります。
今回のテーマは「富士山」です。
福井さんの描いた富士山の周りに、参加者の皆さんが雲を描きました。
大勢で無作為に描き込むことで、面白い線や形が生まれるんですね。
次は下絵を分割して、個人作業。
黒い紙をカッターで切り抜いたら、裏から色紙で色付けをしていきます。
そして最後に…
合体!
色鮮やかな作品が完成しました。
よーく見ると、繋がっていないようで繋がっています。
色々な方の色々な発想が集まって、とても面白い作品ができました!
細かい作業が多い講座でしたが、皆さん休憩の時間すら惜しんで製作をしてくれました。
切り絵の魅力、感じていただけたでしょうか?
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2013年02月09日(土) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
今日の実技室は、工作アトリエ「コラージュで枯れ木に花を!」でした。
切り絵アーティストとしてご活躍されている福井利佐さんに、講師として来ていただきました!
今日はタイトルの通り、コラージュで花を咲かせました。
コラージュとは、雑誌や広告などを切り抜いて貼り合わせていく表現技法です。
実技室の壁に、巨大な「枯れ木」が出現。
これを満開にするのは、なかなか大変ですよ。
福井さんに用意していただいた型紙を元に、チラシや色画用紙をちょきちょき切ります。
そして、色合わせを考えながら貼り合わせていきます。
チラシの中には色々印象的な写真やイラストが入っているので、それをどう生かすかもポイントです!
そして…
無事に、枯れ木が満開になりました♪
同じ型紙を使ったにも関わらず、同じお花はひとつとしてありません。
皆さま、楽しんでいただけたでしょうか?
明日はちょっと大人向けの実技入門講座「切り絵」です。(要事前申込み)
引き続き、福井利佐さんを講師にお迎えします。
2013年01月23日(水) 作れちゃう
1月27日まで開催中の「インカ帝国展」関連ワークショップとして、
1月20日に「アルパカをつくろう!」を実施しました。
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講師には、SBS学苑で講師もしていらっしゃる、羊毛フェルト作家の大村智子さんをお招きして、
羊毛やアルパカの毛を使って、手のひらサイズのアルパカを作ります。
実は、定員の3倍近く(!)のお申込みを頂いた今回のワークショップ。
参加者の皆さんは長いようで短い2時間を、集中して取り組んでいらっしゃいました。
できあがったアルパカたちは、それぞれ全く違う顔で、
何だか少し、作った人に似た顔になっていたような・・・?
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1月27日(日)まで開催中の「インカ帝国展」では、
アルパカの毛を使った織物や衣類も展示されています。
実際にアルパカの毛に触れるコーナーもありますので、
ご興味のある方はぜひ、静岡県立美術館に足をお運びくださいね。