美術館の独り言

モンゴル画家訪問団の皆さんが来館されました!

 去る4月7日(日)、モンゴルの国民的画家であるドルゴジャヴ・ボルト氏ほか13名の画家の皆さんが
県立美術館に来館されました。

  画家の皆さんは、富士山の絵を描くために来静されている中での表敬訪問で、ロダン館とその周辺を
見学されました。

  

  表敬訪問では挨拶の後、坂田副館長から訪問団代表のドルゴジャヴ・ボルト氏に記念品として
駿河蒔絵の文箱を贈呈しました。

  また、訪問団からはドルゴジャヴ・ボルト氏の描いた絵画や記念品をいただきました。

  記念品贈呈後は、小針学芸部長から「富士山百画」の冊子を使って日本の画家によって描かれた
富士山の素晴らしさを説明しました。

  表敬訪問のセレモニー後、訪問団はロダン館に移動して「地獄の門」をはじめ、館内にあるロダン館
彫刻作品を鑑賞しました。

  ロダン館では、はじめに小針学芸部長からロダン彫刻の概要等について説明を受けました。

  その後、訪問団はそれぞれロダン彫刻作品を観て回りました。

 

 最後に「地獄の門」の前で記念撮影をしました。短い時間でしたが、県立美術館でのひと時を満喫
された様子でした。機会がありましたら、是非またお越しいただきたいと思います。

作れちゃう

ちょこっと体験講座!

実技室プログラムのご案内です。

3/26~30の間、エントランスにて「ちょこっと体験講座シルクスクリーン」を開催しました!

昨年度から始まり、今年で2年になる「ちょこっと体験講座」。
15分間のお手軽創作体験、だいぶ定着してきたでしょうか?

今回はシルクスクリーンでエコバックを作りました♪

今年度のシルクスクリーン体験は本日で終了となりましたが、
来週からは「ちょこっと体験講座 ロダン館スペシャル」が始まります。

カラフルなモールを使って、人の骨組みや立体感を付けるコツをつかみながら、
ポップな小さな考える人を作ります。

<日時>
4/2(火)~5(金)
10:00~12:00、13:00~15:00

参加費無料、お申込み不要です!

くわしくは「平成25年度 ちょこっと体験講座」のページをご覧ください。

作れちゃう

実技講座「金箔貼り」

実技室プログラムのご案内です。

3/23、24は実技講座「金箔貼り」でした!
講師には、日本画家としてご活躍されている鈴木強先生をお迎えしました。

まずは、鈴木先生のお手本を拝見。

まずは薄くロウを引いた紙に金箔をくっつけます。(この作業を箔あかしといいます)
金箔はとっても薄いので、箔あかしをしないと持つことができません。

そしてその金箔を、膠(にかわ)水で色紙に貼り付けます。
(膠とは、牛や鹿などの皮や腱からとれる接着剤です)

金箔はとても薄いため、吐息やエアコンの風でもすぐに吹き飛ばされてしまいます。
金箔貼りは、とてもデリケートな作業です。

しかし皆さん、素晴らしい集中力。
全員綺麗に金箔を貼れました。

金箔を貼った後は、日本画絵の具で金箔の上に絵を描いていきます。

大変華やかな作品ができました。
(写真だと、金箔の輝きを伝えられないのが惜しいところです)

来週の実技室プログラムは、「ちょこっと体験講座・シルクスクリーン」です!
ぜひご参加くださいませ。

作れちゃう

日本画入門講座「板絵」

実技室プログラムのご案内です。

3月17、20日は現在開催中の「維新の洋画家 川村清雄」展関連イベントとして、
実技室入門講座「板絵」を開催しました。

講師には、日本画家の日下文さんに来ていただきました。

今回のテーマは「四季をめでる 春を寿ぐ」

参加者の皆さんには、「季節を感じるもの」をモチーフに制作をしていただきました。

と、制作に入るその前に。皆さん揃って川村清雄展の鑑賞。担当学芸員のレクチャー付きでした!

川村清雄は、日本人で最も早い時期に海外で洋画技法の勉強をした画家です。
しかし同時に、「日本的な美しさ」を追求し続けた画家でもあります。

「和」と「洋」が入り混じった明治という激動の時代に生きた川村清雄の作品から、
「日本画」を考えます。

鑑賞が終わったら、早速制作に突入!
…と、いきたいところですが。日本画はなかなかそう簡単にいきません。

日本画の絵の具はとても手間がかかります。
粉状の絵の具を、接着剤である膠(にかわ)と、よく練り合わせないといけないのです。
一色一色、丁寧に丁寧に練り合わせていきます。
しかし手間をかけた分だけ、制作に向けて気持ちが入っていきます。

日本画は通常和紙や絹に描くことが多いのですが、今回は細長い板に描きました。
木目の風合いを生かしつつ、細長い画面にどのような構図でモチーフを入れるかがポイントです。

日本画の画材の性質、歴史的背景、構図の取り方…などなど。
大変盛りだくさんな内容でしたが、皆さんとても完成度の高い作品ができました!

皆さん、2日間お疲れさまでした。

作れちゃう

川村清雄展関連イベント「静物デッサン」

実技室プログラムのご案内です。

本日は川村清雄展関連イベントとして、
「川村清雄《静物写生》に学ぶ 静物デッサン」を実施しました。

講師には、東京芸術大学で日本画を学び、現在は美術の道を志す高校生に
指導をされている江間江美先生に来ていただきました。

まず始めに、現在当館で開催中の「川村清雄展」を観覧しました。
川村清雄は明治初期にイタリアに留学し、ヴェネチアの美術学校で優秀な成績を修めています。
今回は、その卓越した描写力からデッサンを学びます。

観覧の後は、早速デッサン開始。

今回は初心者の方から経験のある方まで大勢の方にご参加いただき、
江間先生の指導の元、1日じっくりデッサンに取り組みました。

参加者の皆さん、お昼もそこそこにデッサンに没頭。

皆さま非常に熱心に取り組んで下さり、1日という短い時間の中ではありましたが
とても完成度の高い作品が生まれました。

デッサンをするのは、なかなか体力が必要です。
ただ「描く」だけではなく、よーく見て、感じて、対象に深くせまっていく行為でもあります。
しかしそうした密度の濃い時間は、日常生活の中ではなかなか味わえないのではないかと思います。

ご参加いただいた皆さま、充実した時間をお過ごしいただけたでしょうか?

実技室では、様々なプログラムを実施しています。
実技室プログラム」のページも、ぜひご覧ください。
3月は、日本画の講座が盛りだくさんです!