2012年10月23日(火) 作れちゃう
実技室プログラムのご紹介です。
金木犀の香りに包まれた10月21日、実技講座「掛軸を仕立てよう」を実施しました。
講師は前日の工作アトリエと同じ、株式会社墨仁堂(ぼくにんどう)さんです。
最初に、現在絶賛開催中の「江戸絵画の楽園」展へ、実際に掛軸を見に行きます。
展覧会担当の学芸員さんによる解説を聞きながら、色々な意匠に注目!
次に、出品作の複製を、実際に掛軸に仕立てていきます。
本来ならば3ヶ月かけて仕上げていく工程を、
今回は1日(時間にすると4時間程!)で完成まで仕上げます。
なかなか難しい内容でしたが、全員完成でき、充実の1日でした。
掛軸を見る目が変わったとの嬉しいご意見も頂きました。
参加者の皆さん、お疲れさまでした!
講師の墨仁堂さん、2日間ありがとうございました!
2012年10月20日(土) 作れちゃう
実技室プログラムのご紹介です。今日は工作アトリエ「掛軸づくりに挑戦!」
講師には、静岡市内で文化財の修理・保存を扱っている株式会社墨仁堂さんに来ていただきました。
現在、静岡県立美術館で開催している「江戸絵画の楽園」展では、「日本のかたち」をテーマにしています。
今日はまず、墨仁堂の山口さんと当館学芸員の解説を聞きながら「江戸絵画の楽園」展を観覧。
装こう師と学芸員、それぞれの観点からお話が聞ける機会はなかなか貴重ではないでしょうか。
掛軸、屏風、画帖…。日本の美術品には様々な形がありますが、それぞれにその形になった合理的な理由があるんですね。
つい作品ばかりに目が行きがちですが、ぜひその仕立ても見てあげて下さい。とても凝ったものが多いんですよ。
今日はその中でも、掛軸をピックアップ。「江戸絵画の楽園」展の出品作の複製を素敵に仕立てちゃいます。
作品をより魅力的に見せるためには、どの布がいいかな?
と、布の組み合わせを真剣に選んでいる様子は、「まるで洋服のコーディネイトを考えているようだ…」(ボランティアさん談)
同じ作品でも、仕立てによって絵の表情が変わってきます。うーん、皆さんそれぞれ個性的。
今日は簡略化した内容でしたが、それでも作業が多くて大忙し。装こう師さんの技術ってすごいです。
(実際の掛軸作りは、正式な工程を踏むと三カ月もかかるとのこと!!)
しかし皆さん、とっても素敵な作品ができました♪
明日も引き続き、墨仁堂さんを講師にお迎えしての掛軸作りです!
2012年10月11日(木) 美術館の独り言
県立美術館では、10月7日(日)に今年度4本目の企画展「江戸絵画の楽園」展が始まりました。
はじめに芳賀館長から挨拶があり、続いて当館の当館の福士主任学芸員から今回の企画展の見どころ等についてご説明しました。
芳賀館長の挨拶、福士主任学芸員の見どころ解説に続いてオープニングテープカットが行われました。今回のテープカットには、セレモニーに参加された方の中から橋本様(写真左から2人目)にも代表でご参加いただきました。
オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長の先導により内覧会が行われました。今回の企画展は、伊藤若冲や葛飾北斎等、江戸時代に描かれた絵画作品のうち、屏風や掛軸、巻子、画帖といった絵画の形状に改めて注目し、「もの」としての作品のあり方をご紹介するものです。
内覧会では、福士主任学芸員の解説を聞きながら作品を鑑賞していただいた方もいらっしゃいました。皆さん、とても熱心に聞き入っていました。
今回の企画展では、出展作品全59点のうち、50点が個人所蔵の作品で、うち24点が初公開とのことです。日本画ファン以外の方にも一見の価値がある展覧会だと思います。
「江戸絵画の楽園」展は10月7日(日)に開幕し、11月18日(日)まで開催しています。是非、静岡県立美術館にお越しくださいね。