2011年12月11日(日) 作れちゃう
12月10日、教育普及スタッフは再び、清水のエスパルスドリームプラザで出張ワークショップを行ってきました!会場は、たくさん工作スペースがあり、静岡ゆかりの「ゆるキャラ」たちもいて、大賑わい!!
石巻市のキヌヤ商店さんからいただいた、被災してしまった糸をつかったクリスマスツリーに、葉っぱでデコレーションをしました!葉っぱには、お客さん一人ひとりのメッセージがかかれています。
ちいさなお子様から、おじいさんおばあさん、石巻出身の方、東北をはげましたい!と願っている方、様々な方がメッセージを刻み、ツリーが華やかになっていきます。
?津波で泥だらけだった糸は、今こんなに輝いています!
ツリーの展示は12月25日まで。ドリームプラザにお立ち寄りの際は、たくさんの方の祈りがつまったツリーを是非御覧ください!
2011年12月04日(日) 美術館の独り言
平成21年度から3回目となるこの研修会は、学校の先生や学芸員、教員志望学生やボランティアなどなど、多くの方の参加と御協力により開催することができました。
今回発表していただいた皆様((株)墨仁堂、浜松市美術館、東海道広重美術館、静岡市美術館、MOA美術館、佐野美術館、静岡大学教育学部付属静岡小学校)ありがとうございました。
平成21年度に開催した第1回の研修会では、当館の学校連携について紹介しました。昨年度第2回は、美術館との連携事例を県内の学校に紹介してもらいました。そして、第3回となる今回、テーマは二つ・・・(1)震災時の文化財レスキューの体験談をきき多くの方の努力で文化財が保護されていることを再認識する、(2)県内美術館に学校との連携等について事例発表してもらう、でした。
ねらいどおり「文化財の大切さを知る一人として、その保護については多くの人々に広め、時には協力してもらうことが重要」との感想をもらいました。
下の写真は東海道広重美術館の発表の様子。浮世絵の高精細レプリカを持参してくれて、先生方との情報交換が進んでいました。
学芸員と先生が二人で実践事例を発表してくれるブースもありました。深い連携ができている証です。
こんなふうに、美術館は学校やいろいろやところと連携しています。そして、それもどんどん進化していくだろう、と期待しています。珍しい取り組み、特殊な場所でしかできない取り組みも魅力的ですが、どこでもできて続けていける、それを静岡県版の連携として、広めていけたらいいのかなあ・・・と考えたりします。 M.S.
2011年12月03日(土) 作れちゃう
今日は工作アトリエ!銅板画家の柳本先生を講師にお迎えし、ミニ銅版画の制作をしました。
創作週間や実技入門講座でもおなじみの柳本先生は、優しくチャーミングな先生です!しかしその手つきはまさしく職人。
午前中は、ニードルというとがった道具で直接銅板にキズをつける【ドライポイント】に挑戦です。
お子さんから大人の方まで、ガリガリガリガリと硬い銅板をけずっていきます…。
銅板といったら一般的には黒いインクを使いますが、今日はカラーインクも使用。色が入るとやっぱり楽しいですねー!
12月ということで、今日はクリスマスカードを作りましたよ。珍しい銅版画のカードをもらえたら、嬉しいですよね。
午後の講座は、午前のにぎやかな雰囲気から一転、真剣なムード。
実は今日の午後の部は、「鑑賞指導者研修会」の講座の一部として、学校の先生や博物館の学芸員さん方にご参加いただきました。
生徒さんや来館者さまのために銅版画を学びにいらっしゃった先生方です。とても熱心にお話を聞いて下さいました。
さすが先生方、ハイクオリティな作品が仕上がりました!
銅版画は色々な手段で銅板に傷をつけますので、本当にたくさんの技法があります。覚えるのはとっても大変。
しかしその分だけ、先人たちのアイディアのつまった奥深い世界でもあります。
本日の講師の柳本先生は、創作週間でもインストラクターをして下さっています。興味のある方は、ぜひ実技室年間スケジュールをチェックしてみてください!
2011年12月01日(木) 美術館の独り言
今日は、小学生約90名が県立美術館で一日過ごしてくれました。
ずっと絵を見つめていたわけではありません・・・
まず、粘土教室!大量の粘土と、まるで格闘するかのように、体全体を使って広いスペースに全員で雪だるまなど冬の風景を作っていきました。
続いて、絵画の鑑賞。「あれ?洗濯している人がいるよ・・・」発見したことをつぶやきます。すると「よく見つけたね。隣の絵と比べてみよう」とファシリテーターが発展させ、どんどん言葉が出てきます。
今度はロダン館でクイズです。ロダン館に隠されている7つのなぞを解け!さあロダン館の探検だ!みんなそれぞれ見つけていく答えの中に、鑑賞のポイントがある?!
昼食をはさんで、こんな過ごし方をしてくれた皆さん、お疲れ様でした。でも、「楽しかった」と感想を言ってくれて、ありがとう。
「ぜひ、お家の方と、また来てね」、「は~い」と手をふる子供達。今夜は、各家庭で、どんな話をしているのか、聞いてみたい・・・スタッフの思いです。 M.S.