作れちゃう

10/7(水)~11(日)【15分間の創作体験】 ちょこっと体験講座「日本画」 実施中! ※終了しました

実技室プログラムのご案内です。

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10月7日(水)から11日(日)まで、静岡県立美術館のエントランスにて、ちょこっと体験講座「日本画」を実施しています。15分間で、墨と砂子蒔きという金粉を蒔く技法を無料で体験していただけます。
今回は富士山展、ということで様々な富士山を描いてみましょう。

描くといっても、型をご用意したので、どなたでも簡単に富士山の形にすることができます。
型は8パターン、墨や砂子の具合でも全く違った作品になります。

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お申込み、費用も不要です。

何年も筆を持ったことがない…日本画をやったことがない…というかた、この機会にちょこっと体験してみませんか?

展覧会のついでに、是非お立ち寄りください!

 

 

★次回のちょこっと体験は、11月11日(水)~14日(土)銅版画です。
詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

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10/3・4 実技講座「金箔貼り」

実技室プログラムのお知らせです。

10月3日(土)、4日(日)に、実技講座「金箔貼り」を開催しました。

今回は金箔貼りをしてから、開催中の「富士山-信仰と芸術-」展に合わせて、富士山を描いてみました。
講師には、日本画家の鈴木強さんをお招きしました。

2日間連続の講座になりましたが、当日の様子を見てみましょう。

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まず最初は金箔の説明です。
とても薄く延ばされた金、微風でもくしゃっと丸まってしまうほど繊細です。
手でそのまま持つこともできないので、他の紙に移して扱います。
この作業を、「あかす」といいます。

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このように、使う分だけあかします。

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?そしてにかわ(捨てにかわ)をひいた色紙に金箔を移します。

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貼れました!

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置いた瞬間に色紙に移ってしまうので、緊張の瞬間です。

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破れてしまったところ等は後で補修して、キレイになりました!

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この後は砂子蒔きという、金粉を蒔く技法も体験していただきました。

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今回はこの2つの色紙に絵を描いてきます。

下絵を描く前に、先生と一緒に富士山展を観覧しました。
富士山といっても表現はさまざま、どんな絵を描こうか考えながら作品に触れます。

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屏風を見て、当時の職人の技術に思わずうなってしまいます。
金箔貼りを体験した後だと、その凄さが身にしみてわかります。
鈴木先生に絵具の説明や描き方等を教えていただきながら、1時間弱鑑賞を楽しみました。
この後は下描きをして、1日目終了です。

そして2日目は、1日を通して絵を描いていきます。
まずはは絵の具の使い方等を説明していただきました。

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↑ 下地や白に使うための胡粉を練ったり叩いたりして、
白玉団子くらいの感触に仕上げます。まるでお料理!

一通り説明を聞いたら、描写に移ります。
心配なところは先生に相談しながら進めていきます。

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初めて日本画を体験するかたがほとんどでしたが、
みなさん細かいところまで丁寧に描写されていました。
実技室に真剣な空気が漂います。

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休憩をはさみつつ、ついに完成!

最後は皆で鑑賞会をしました。
作者のコメントを聞きながら先生と共に1つずつ見ていきます。

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こちらに載せたのはほんの一部ですが、どれも金箔を生かした素敵な作品に仕上がりました!

今回は富士山展にあわせて富士山をテーマに描いてみましたが、静岡に住んでいながらも意外と富士山を描いたことが無いという声を多数ききました。身近であるが故に…ということですが、今回展示で人の目を通して富士山を見て、さらに自分の手で描いてみることで、新たな富士山の良さに出会えたのではないでしょうか。

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★当館実技室では様々な技法を体験したい方に「実技講座」を開催しています。
次回の実技講座は、11/22(日)・11/23(月祝)「銅版画」です。
詳細は10月中旬をめどに館内配架チラシやHP上でお知らせします。
初心者の方も、お気軽にご参加下さい!

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9/27 ねんど開放日

実技室プログラムのご案内です。

本日は粘土開放日、約1トンもの粘土を使って目いっぱい遊べる日です!

粘土といっても、遊び方はさまざま。
どんなものができたのか、ちょこっと見てみましょう。

 

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こちらは立体の絵のようなタイプ。
道具を使いながら、細かいところまで工夫を凝らしています。

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??こちらは手にはめて、空気砲を作ってくれました。
他にもいろいろな装飾品を作って、粘土で変身しちゃうこともできます。

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こちらはまだ制作途中の段階ですが、大きなすべり台です!
粘土ボールを作って転がすこともできそうです。粘土でゲームを作るのも楽しいですよ。

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?大人も負けじと、迫力のある作品を制作しています。
こちらはアニメキャラクターのリクエストを受けてお父さんが制作中。かなり雰囲気が出ています。

今回ご紹介したのはほんの一部の遊び方です。
ぜひいろいろな遊び方を見つけに越しください!

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【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約100名ほどの方が並ばれました。

10:00受付の回では、先着80名までの方に活動していただきました。
残りの方のうち、先着40名の方には11:00受付の回の整理券をお配りしました。

11:00受付の回、13:45受付の回は定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は10月25日(日)です。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

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9/21 実技講座 「-東北の切り紙細工にならう-富士山と縁起物の切り透かし」

9/20にひきつづき、切り絵アーティストの福井利佐さんを講師にお招きし、中学生以上を対象とした、大人向けの切り絵講座が開催されました。
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この講座は前日と同様、現在開催中の展覧会「富士山―信仰と芸術―」展に関連して行われました。福井さんは毎年、展覧会の内容に合った面白い講座を提案して下さるのですが、今回は、本展覧会が富士山信仰をテーマにしていることに着目し、山・信仰・切り絵を結びつけるものとして、山岳信仰の盛んな東北地方で継承されてきた「切り透かし」という紙細工を講座に取り入れました。「切り透かし」とは、お正月やお祝い事に際して神棚に飾られるお飾りの一種で、参加者の皆さんには、この切り紙細工にならい、富士山信仰の「切り透かし」をつくることに挑戦してただきました。下の写真は、福井さんとアシスタントの松井さんが講座のために制作して下さったお手本です。(右:福井さん「富士山とコノハナサクヤヒメ」、左:松井さん「富士山の文字に鯛」)
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はじめに、展覧会担当の石上学芸員の解説とともに、「富士山展」を鑑賞しました。信仰という視点から富士山を眺めると、富士山の絵画の中に、様々なモチーフが見えてきました。《富士参詣曼荼羅図》の日輪・月輪、山頂の大日如来、海辺に広がる三保の松原、絵札にいたっては、富士山牛王(ふじさんごおう)に描かれた猿…等々。参加者の方たちは、こういったモチーフの持つ意味を考えつつ、富士山信仰の「切り透かし」のデザインの要素として、再構築を試みました。
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まずは、カッターを使って紙を切る練習から。四角い枠の中に○×を描いて、中に出来た図形をカッタ―で切り抜きました。切り絵は、中心から外側へ、細かい部分から大きな部分へ、切りやすいように紙を回しながら切り進めると良いと教わりました。当たり前のことのようですが、教えて頂かないと意外と気がつきません。これを意識できているかどうかで、仕上がりの綺麗さが格段に変わってきます。
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続いて「切り透かし」の図案作成。今回の「切り透かし」は通常の切り絵と異なり、輪郭線が「白」になり、その後ろに「赤」または「紺」の色紙をあてて仕上げるため、白黒反転をどのように考えるかが難しくもあり、工夫の見せどころでした。とりあえず切り進めながら考える人、図案をまずは完ぺきに仕上げる人、三者三様の様子が見てとれました。
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信仰をテーマにしているだけあって、制作の時間は静まりかえり、修行の一環のようでもありました…。とはいえ本来そういうものなのでしょう。山岳信仰をする人々は、こういったものをつくる度に、心をあらため、祈りや願いを込めてきたのだと思います。
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全員が時間内に仕上がり、発表の時間となりました。作品が一斉に並ぶと、まさにそこは信仰の場といった雰囲気で、実技室が厳かな雰囲気に包まれました。福井さんが、ひとりひとりの発表に、丁寧にコメントして下さいました。この時間は、講師や参加者の方々はもちろんと思いますが、スタッフの皆もとても楽しみにしている時間です。いくつかの作品をご紹介いたします。
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富士山と大日如来と猿の切り透かし
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富士山に日輪・月輪と蓮の切り透かし
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富士山にご来光、鶴亀の切り透かし
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一富士二鷹三なすび(折戸なす!)の切り透かし
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どれもご利益がありそうですね~。
今回の講座では、展覧会の鑑賞を通して、より深い見解のもと、富士山信仰の「切り透かし」を制作することが出来たのではないかと思います。出来上がったものは、ご自宅に飾って本当に信仰するも良し、作品として楽しむも良し…こうやって様々な可能性を提供してくれるのも、富士山の懐の深さ故でしょうか。改めて、富士山の有難さにふれる、良い機会となりました。

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【次回の講座のご案内】

10/3(土)・4(日)実技講座・日本画「金箔貼り」

★9月30日(水)までお申込み受付中です!たくさんのご応募お待ちしております。

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9/20 わくわくアトリエ 「めで鯛!富士山のオカザリをつくろう」

実技室プログラムのご案内です。

9月20日(日)に、わくわくアトリエ「めで鯛!富士山のおかざりをつくろう」が開催されました。
午前・午後の部と2回に分かれて、小学生から大人まで幅広い年齢層の方々にご参加いただきました。

講師は、切り絵アーティストで静岡県出身の福井利佐さんです。
多方面で活躍されており、現在静岡市で開催中の家康公四百年祭記念アート作品も制作されました。

今回のわくわくアトリエでは、現在開催中の「富士山-信仰と芸術-」展に関連させ、「富士山」をテーマにして、”オカザリ”をつくりました。
オカザリというのは、東北地方で神様をお祭りするときに用いられてきた縁起物の飾りです。

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これが福井さんによる参考作品としてのオカザリです。
富士山から連想される物事から自分でデザインを練って作りました。

まずは、カッターを使って、紙を切る練習から始めます。
カッターの持ち方や、切る方向など、注意点を交えながら丁寧にデモンストレーションしてくださいました。

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わくわくアトリエでは、小学生から大人まで一緒に参加いただけるので、親子で協力しながら進めることができます。
中には初めてカッターを使う子もいましたが、刃の角度や力の入れ具合など加減を掴んで、みるみる上達していきました!

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大人の参加者のみなさんも、工夫を凝らしたデザインを真剣に切り進めていきます。
今回使った紙はカラペという、薄い紙。切るのにちょっとコツが要ります。

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所々、ハサミも使いながら切っていきます。

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?最後に蛇腹になる切り込みを入れて…ついに完成です!

最後は鑑賞会。福井さんと一緒に、みんなで1つずつ見ていきます。

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鯛やなすび、鷹、カメ、ツルといった縁起の良い動物や、サクラ、鏡餅など、
おめでたい雰囲気の作品が並びました。
まさにめで鯛!お正月にも使えそうですね。

紙を大切なものとして、神さまをおまつりするときに用いてきた日本の文化。
感じていただけたでしょうか?

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次回の親子で参加できるわくわくアトリエは、12月6日(日)銅版画です。
詳細は11月上旬をめどに、館内配架やHPにてお知らせいたします。