2013年11月24日(日) 美術館の独り言
県立美術館では、本日14時から先週金曜日(11/22)に開幕した「二見彰一展」の第1回目のフロアレクチャーを実施しました。
今回のフロアレクチャーは、本展覧会の担当者である新田上席学芸員が主に作品の技法等について作品の
制作順に従って解説を行いました。
フロアレクチャーには大勢のお客様が参加してくださいました。(写真は最初の第1展示室で作家の初期の
作品について解説している様子です。)
第3展示室では、アクアチント技法で制作された個々の作品の他、それらとは別に作られた版画集についても
解説を行いました。
第4展示室では、二見氏の版画集の造本について解説を行いました。皆さん、真剣な表情で作品をご覧に
なっていました。
本展覧会では、合計6回のフロアレクチャーを予定しており、今後は、12/4(水)、12/14(土)、12/18(水)、
1/2(木)、1/8(水)に開催する予定です。今回参加できなかった方は、是非、次回以降のフロアレクチャーに
ご参加ください。お待ちしています。
2013年11月24日(日) 美術館の独り言
厳しく長い残暑が終わり、最近、日に日に寒くなってきました。この気温の寒暖差により、美術館周辺の樹木も急速に色づいて、現在、紅葉が見頃を迎えています。今回は、その様子をご紹介します。
はじめは美術館のプロムナード入口、屋外彫刻「アークⅡ」周辺の紅葉の様子です。
プロムナードを少し進んだ屋外彫刻「地簪(じかんざし)」周辺のケヤキの紅葉の様子です。
美術館へ向かう道路の両脇に植えられているケヤキも見事に色づいています。
一方、こちらは美術館の本館2階出入口からロダン館方向へ続くテラスブリッジ周辺の様子です。
ロダン館前の道路側の2本のイチョウも綺麗に色づき、青色の空を背景に黄色い紅葉が見事な
コントラストを見せていました。今年は、例年になく綺麗な紅葉が多く見られます。
皆さんも美術館周辺を散策されてみてはいかがですか。
2013年11月22日(金) 美術館の独り言
県立美術館では、昨日、今年度4本目の企画展『二見彰一展』のオープニングセレモニー及び内覧会が
行われました。
開会式では、はじめに当館の芳賀館長からご挨拶がありました。式典には本展覧会の作家である
二見彰一様にもご夫婦揃ってご出席いただきました。
芳賀館長からの挨拶に続き、二見彰一様からもご挨拶をいただきました。
二見彰一様からのご挨拶に続いてテープカットが行われました。
オープニングセレモニー終了後は、本展覧会の担当である新田上席学芸員の先導により、内覧会が
行われました。本展覧会は、平成21年度に作家ご自身から当館に寄贈された133点の所蔵作品に加え、
作家所蔵の作品や資料を加えた約300点をご覧いただく静岡では初めての展覧会です。
第1展示室を入ってすぐには、「第1章 最初期の努力」と題して作家独自のアクアチント技法に
辿りつくまでの作品が展示されています。内覧会では、二見様自ら作品の解説をされていました。
第2展示室では、挿絵や装丁に用いられた作品を中心に展示されています。ここでは作品を書物の
表紙に用いたものや特装本として制作された作品等を紹介しています。
「第2章 アクアチントによる制作と版画集」のエリアでは、アクアチント技法で制作された個々の作品の他、
これまでに制作された全ての版画集も、ガラスケース内に展示されています。
第4展示室以降では、「第3章 ドイツとの関わり」と題して、ヨーロッパ、特に北方ドイツで反響を呼んだ
作品等を展示しています。また、「第4章 近年の試み」には、最新作も出品されています。
「二見彰一展」は、本日11月22日(金)から来年1月19日(日)まで開催しています。是非、ご家族揃って
静岡県立美術館にお越しください。
2013年11月10日(日) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
少し肌寒くなって、もうすっかり秋ですね。
美術館のまわりの木々も、ドングリや落ち葉で秋の楽しみがいっぱいです。
さて、今日の粘土開放日のようすは・・・
ぎざぎざのおしゃれなかいじゅう!
みんなの人気者!
子どもより背の高いタワー!
くじら!!
・・・などなど、力作がいっぱいでした。
インストラクターの内海さんが毎回作っているおなじみのゾウさんも、
午前の1回目にはこんなサイズになってしまうほど!
【受付状況】
本日は10:00の受付の時点で約120名ほどの方が並ばれました。
先着80名までの方は、10:00受付の回に活動していただきました。
残りの方には11:00受付の回の整理券をお配りしました。
11:00と13:45受付の回は、どちらも定員内で活動していただけました。
次回の粘土開放日は、12月8日(日)です。
詳しくは、粘土開放日のページをご覧ください。
2013年11月05日(火) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
11/3(日)・4(月・祝)は、実技入門講座「木版画」でした!
講師は、実技室ではおなじみ藤田泉先生です。
今回は、木版画の彫りから摺りまでに挑戦!
そもそも木版画ってなんでしょうか?
木版画は、「凸版(とっぱん)」に分類される版画技法です。
彫刻刀で木の板を彫って凹凸を作り、でっぱりの部分にインクをのせます。なので「凸版」です。
日本では、江戸時代から特に盛んになりました。
他にも、板に傷をつけて、傷(凹部)にインクを残す「凹版」(銅版画など)、
版に傷をつけない「平版」(リトグラフなど)、
インクが通過する穴とインクが通過しないところを作る「孔版」(シルクスクリーンなど)、
などなど。版画には色々な技法があります。
余談が長くなりましたが、今回の講座の様子をご紹介します。
初心者の方を対象として開催している実技入門講座。
今回も、「彫刻刀を握るのは小学生以来!」という方が多かったです。
スタッフは当初、
「短い時間なので、本格的には仕上がらなくても、木版画の楽しさに触れていただければ…」
と思っていたのですが…。
参加者の皆さまの集中力は、スタッフの想像を上回っていました。
2日間という短い時間でしたが、皆さまとてもクオリティの高い作品に仕上がりました。
2版~4版の多色摺りに挑戦された方も多く、その集中力に講師の藤田先生も驚いていました。
2日間、濃密な時間でした。
これをきっかけに、美術に親しんでいただければ幸いです♪
次の実技入門講座は、11/24(日)・12/1(日)開催予定の「銅版画」です。
そちらもぜひ、チェックしてみてください。