2015年01月23日(金) 美術館の独り言
県立美術館では本日、今年度6本目の企画展『石田徹也ーノート、夢のしるし』のオープニング
セレモニー及び内覧会が行われました。
開会式では、はじめに当館の芳賀館長からご挨拶がありました。
また、開会式には石田徹也氏のご家族にもご臨席いただきました。ご家族を代表してお父様の
石田嘉弘様よりご挨拶をいただきました。
石田嘉弘様からのご挨拶に続き、本展覧会の担当である川谷上席学芸員から展覧会の見どころ
について説明がありました。
川谷上席学芸員からの説明終了後、オープニングテープカットが行われました。
オープニングセレモニー終了後は、芳賀館長と川谷上席学芸員の先導により、内覧会が行われました。本展覧会は、静岡県立美術館が所蔵する21点を含む石田徹也氏の代表作約110点に加えて51冊のスケッチブックに描かれた下絵やアイデアノートを初公開。制作の過程や思考の跡を辿り、創造の秘密を探ります。
企画展入口前にて石田徹也氏のご家族揃っての記念撮影。中央にお父様とお母様、それに3人の
お兄様です。
展示室内の作品は、制作時期に沿って時系列順に展示しています。こちらは、比較的初期の作品
《燃料補給のような食事》です。
第3展示室前のパネルには、本展覧会のポスターにもなっている《めばえ》が展示されています。
こちらは、第4展示室の様子です。大小さまざまなサイズの作品が展示されています。
『石田徹也ーノート、夢のしるし』は、明日、1月24日(土)から3月25日(水)まで
開催しています。是非、ご家族揃って静岡県立美術館にお越しください。
2014年12月24日(水) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
12月23日、わくわくアトリエ「鳥になって風景を描いてみよう」が開催されました。
講師には、日本画家の森谷明子氏をお招きし、四曲一隻のミニ屏風に水墨や箔を用いた風景画を描きました。今回の講座では、屏風という横長の画面を生かし、鳥が高いところから大地を見下ろしたような「鳥瞰図」を描くことに挑戦しました。
最初に水墨画の練習をしてから、本画用屏風の制作にかかりました。「水に墨を垂らす」、「墨に水を垂らす」といったシンプルな技法も、実際にやってみると、全く異なった表情が生まれます。子供たちにとっては、学校で習字の時間以外に使ったことのない筆や墨の様々な使い方、描写方法が新鮮だったようで、練習用の画用紙も素敵な表現でいっぱいになりました。
午後からは「風景解剖学」展を担当している浦澤学芸員と一緒に、展示室の作品を鑑賞しました。墨の運筆の難しさを経験すると、展示作品の精巧さには本当に驚かされます。この後、午前中に描いた水墨画の上に彩色を施し、箔の砂子撒きをしました。クリスマス・イヴやお正月に屏風を飾ることも意識してか、砂子のきらきらが大好評でした。
終わりに作品発表会を行いました。鳥の目になって風景を描いてみてもたくさん富士山が登場するあたりが、やはり静岡ならではですね。仕上がった作品をお飾りにして、皆さま素敵な新年を迎えられますように。
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次回のわくわくアトリエは、切り絵アーティスト 福井利佐さんをお招きします。
タイトルは「文字で顔をつくってみよう!」どんな講座になるか、楽しみにしていて下さいね!
詳細は特設ページでご確認ください。
2014年12月21日(日) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
昨日までの雨がすっきりとした冬の青空に変わり、今日はたくさんの子どもたちが遊びに来るぞ~…と思いきや、本日、今年最後のねんど開放日は3回とも定員を満たさず、少人数でゆったり、たっぷりのねんどで遊べる一日となりました。寒い日が続いたせいでしょうか、体調を崩されて来られなかった方もいらっしゃるのかもしれません。皆さまも風邪など召されないよう、十分にお気をつけください。
先月のねんど開放日ブログですでに先取りしてしまった感もありますが、今月はいよいよ!待ちにまった!みんな大好き!クリスマスです★参加者の皆さま、スタッフ共々、クリスマスらしい作品が次々と出来上がりました。
クリスマスツリー(宇宙船?)、サンタクロース、サンタを待つ私のお部屋…わくわく、本当に楽しみですね。
そしてこんなものも…この顔とこのもこもこの前足…なんだか分かりますか?そうです。来年の干支「羊」です!
今年一年、実技室の活動に参加してくださったたくさんの皆さま、本当にありがとうございました。
どうぞ素敵なクリスマスと良いお年をお迎えください。
【受付状況】
10:00の受付の時点で約50名の方が並ばれました。
11:00受付の回と13:45受付の回も、どちらも定員内で活動していただけました。
次回の粘土開放日は1/25(日)です。
受付方法や持ち物などは、粘土開放日のページをご覧ください。
2014年12月19日(金) 美術館の独り言
去る12月14日(日)に開催された『つながるくさなぎ・冬フェス』に静岡県立美術館ブースを出展しました。県美ブースでは、現在開催中の「風景解剖学」展の紹介とエコバックへのシルクスクリーン体験を実施しました。
写真はスタッフがテント張りや飾り付け、シルクスクリーンで使用する道具等の準備を行っている
ところです。
シルクスクリーンの図柄は、①石田哲也《飛べなくなった人》、②ロダン《考える人》、③歌川広重《東海道五十三次 丸子宿》、④池大雅《龍山勝会・蘭亭曲水図:右隻》の4種類で、それぞれに赤色と緑色があるため、合計8種類をご用意しました。
10時の冬フェス開始と同時に早速、お客様が来てくれました。写真はスタッフからシルクスクリーンの説明を受け、自分の好きな図柄と色を選んでいるところです。
小さなお子様もたくさん来てくれました。みなさん、スタッフのアドバイスを聞いて真剣な表情で挑戦していました。刷り上がったエコバックはインクの乾燥後にお持ち帰りいただきました。
シルクスクリーンは子供だけでなく大人にも大人気でした。上手くインクが付かない時は、インクを
足して再度チャレンジします。午後には順番待ちの列が出来てスタッフが休む間もないほどの盛況振りでした。
冷たい風が吹く寒い一日でしたが、お客様には大変好評で用意した150枚のエコバックが早々と
なくなってしまいました。ご来場された皆様ありがとうございました。この次は是非、県立美術館の
展覧会等にもお越しくださいね!
2014年12月17日(水) 作れちゃう
実技室プログラムのご案内です。
美術館の周りの木々も葉が随分落ちて、地面に枝の影がくっきりと映っています。
そんな風景の中、12月13日(土)、14日(日)の2日間、実技講座「自然素材で風景画」を行いました。
講師には東北芸術工科大学美術科教授で、日本内外で活躍されている末永敏明氏をお招きし、現在開催中の企画展「風景解剖学」展に関連して、風景画を描きました。
が、ただ描くだけじゃありません!
今回は描きたい風景の場所にある「石」や「枯葉などの植物」を持ち寄ってもらい、なんと絵具を作るところから体験していただきました。
原始時代のように?石を砕き、細かさの異なるふるいでふるい分けます。
昔の画家は絵を描く時間よりも絵具作りの時間のほうが長かったのではないかなど、興味深いお話を聞きながら、様々な色の絵具が作られていきました。
散歩で拾った石、庭の石、玄関の石などが微妙に色味の異なる色の粒に変化していく過程は面白く、ふるい分けた粒の大きさで色の濃さが変わるのも体験できました。
ちなみに、黒い石の場合、粒が大きいほうが黒っぽく、細かくなるにつれてだんだんと白っぽい灰色になっていきます!
既成の顔料とメディウム(膠/にかわ)を使って彩墨(さいぼく)やパステルを作ったり、紅葉した葉っぱを包丁でみじん切りにしたり、絵を描く材料作りで1日目は終了。2日目は作った材料を様々に組み合わせて、風景画を描きました。
それぞれの土地の自然にある素材で、それぞれの素晴らしい風景が描かれました。
皆さんありがとうございました!
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次回の実技講座は、切り絵アーティスト 福井利佐さんをお招きします。
タイトルは「能面meets自画像」。
どんな講座になるか、スタッフも楽しみにしております!
詳細は特設ページでご確認くださいね。